ハルアトスの姫君―君の始まり―
「だが長年、この謂れが廃れずに在り続けているのには理由があるのだろう。
氷の涙の話が途絶えなかった、これが信じる理由の一つにもなる。」
「…そっか…そういう風に考えることもできる…よね…。」
「ばあさんが一枚噛んでるかもしんねぇっつーことか。」
「何のためかは分からんがな。
可能性の話だけをするならば、お前たちを旅立たせるために画策したとも考えられる。」
シュリは一度ジアを見つめ、そしてミアを見つめた。
「な…なんであたしたちを旅立たせるため…?」
「あくまで可能性の話に過ぎない。
そういう可能性もある、というだけの話だ。信憑性は皆無。」
「…シュリ、氷の涙の効用は?」
「お前は何と聞いている?」
「おれは全ての呪いを解く、って聞いた。」
「それは間違っていない。」
「じゃあ…。」
ジアの顔がぱあっと明るくなる。
「氷の涙を手にし、それを飲めば呪いは解けると言われている。」
シュリはただ冷静に事実といわれていることだけを端的に述べた。
「氷の涙は今まで一度も見つかっていない。
だから、呪いが解けた実例もない。」
「見つけないと、その言い伝えが本物かどうかは分からないってこと、だよね?」
「その通りだ、ジア。」
シュリは小さく微笑んだ。
氷の涙の話が途絶えなかった、これが信じる理由の一つにもなる。」
「…そっか…そういう風に考えることもできる…よね…。」
「ばあさんが一枚噛んでるかもしんねぇっつーことか。」
「何のためかは分からんがな。
可能性の話だけをするならば、お前たちを旅立たせるために画策したとも考えられる。」
シュリは一度ジアを見つめ、そしてミアを見つめた。
「な…なんであたしたちを旅立たせるため…?」
「あくまで可能性の話に過ぎない。
そういう可能性もある、というだけの話だ。信憑性は皆無。」
「…シュリ、氷の涙の効用は?」
「お前は何と聞いている?」
「おれは全ての呪いを解く、って聞いた。」
「それは間違っていない。」
「じゃあ…。」
ジアの顔がぱあっと明るくなる。
「氷の涙を手にし、それを飲めば呪いは解けると言われている。」
シュリはただ冷静に事実といわれていることだけを端的に述べた。
「氷の涙は今まで一度も見つかっていない。
だから、呪いが解けた実例もない。」
「見つけないと、その言い伝えが本物かどうかは分からないってこと、だよね?」
「その通りだ、ジア。」
シュリは小さく微笑んだ。