ハルアトスの姫君―君の始まり―
「確かめてみないことには…あたしは氷の涙を諦められない。」
それが正直な気持ちだった。
この目で見て確かめないと、諦められない。
もしかしたら見ても諦められないかもしれない。
「必死すぎるな、ジア。」
「え…?」
「諦めが悪いことを、私は特別悪いことだとは決して思わない。
だが、今のお前の目は諦めが悪いを通り越して、頑ななまでに『必死』だ。」
「それはっ…。」
否定はできない。確かに『必死』だ。
可能性が1パーセントでも存在するならば、その存在のために剣を握れるほどに。
「ジア。」
「な…に…?」
シュリが少し視線を下に向けた。やや目を逸らしたまま言葉を続ける。
「…誰のための『氷の涙』だ?」
「え?」
「自分のため、それとも…ミアのためか?」
「…っ…!」
「やっぱり…気付いてたんだな、シュリ。」
「…クロハ、お前の思考は私の予想を超えたスピードで動いているのだな。
では単刀直入に言おう、ジア。」
シュリの目は再びジアに向けられた。
「呪いを解きたいのは誰のためだ?」
それは呪いにかかっているのが自分とミアだと分かっている者の言葉だった。
それが正直な気持ちだった。
この目で見て確かめないと、諦められない。
もしかしたら見ても諦められないかもしれない。
「必死すぎるな、ジア。」
「え…?」
「諦めが悪いことを、私は特別悪いことだとは決して思わない。
だが、今のお前の目は諦めが悪いを通り越して、頑ななまでに『必死』だ。」
「それはっ…。」
否定はできない。確かに『必死』だ。
可能性が1パーセントでも存在するならば、その存在のために剣を握れるほどに。
「ジア。」
「な…に…?」
シュリが少し視線を下に向けた。やや目を逸らしたまま言葉を続ける。
「…誰のための『氷の涙』だ?」
「え?」
「自分のため、それとも…ミアのためか?」
「…っ…!」
「やっぱり…気付いてたんだな、シュリ。」
「…クロハ、お前の思考は私の予想を超えたスピードで動いているのだな。
では単刀直入に言おう、ジア。」
シュリの目は再びジアに向けられた。
「呪いを解きたいのは誰のためだ?」
それは呪いにかかっているのが自分とミアだと分かっている者の言葉だった。