ハルアトスの姫君―君の始まり―
* * *


もうすぐ呪いがかかり、そして解ける。
ジアは猫に、ミアはヒトに。


クロハが複雑そうに顔を歪めながら、かなり大きめのバスタオルをミアに用意した。


「クロハ、ごめん。」

「何がだ?」

「ミア、見られたくないでしょ?」

「んなこと言ってられっか。」


そうは言うものの、クロハとしては内心穏やかでないのは確かだった。
正直言うとミアの素肌を晒すのはどうしようもなく嫌だ。
しかしジアもミアも納得して見せると決めた今、そんな自分勝手なことを言ってもいられない。


「シュリはいいけど…キース。」

「何かな?」

「あたしたちの身体が光るのを見たら、目を閉じてくれる?」

「え…?」

「お願い。」

「…分かった。」


『シュリはいいけど』という前置きで、何となく察したのだろう。
キースはすぐに返事をした。


「時間だ。」


シュリが低い声でそう言った。

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