ハルアトスの姫君―君の始まり―
* * *
「っ…ひっく…うっ…。」
みっともないくらいに涙が出た。あまりにも淡々とキースが話すことも涙を助長した。
「ごめっ…あた…あたしが…泣いちゃ…っ…だめ…なのにっ…。」
「だめじゃないよ。むしろごめんね。ジアならきっと泣いちゃうって分かってて話したんだし。」
あたしは首を横に振った。
話してほしいと言ったのはあたしだ。最後まで聞く義務と責任がある。
「…話して…くれてっ…ありがとう。」
「聞いてくれて、ありがとう。ジア。」
困ったように笑いながら、キースはそう言った。
ゆっくりと強い腕が伸びてきて、キースの胸に抱きしめられる。
「ジアが嫌じゃなかったら、少しの間でいい…こうさせてくれないかな。」
「…嫌じゃ…ない…。」
「ありがとう。」
耳元に落ちてきた声に余計気持ちがぐちゃぐちゃになる。涙が止まってくれない。
するとキースがすうっと息を吸う音が聞こえた。
「父さんとルナを失って、それと同時に心の拠り所も失った。
誰かに必要とされたかった俺はさらに不安定になった。
…ルナの元に行きたいと思うくらいには。」
そこまで言われて、出会いの言葉に辿り着く。
確かにキースは生きることをやめようとしていた。この世界にしがみつこうとはしていなかった。
それがあたしは…悲しかった。
「っ…ひっく…うっ…。」
みっともないくらいに涙が出た。あまりにも淡々とキースが話すことも涙を助長した。
「ごめっ…あた…あたしが…泣いちゃ…っ…だめ…なのにっ…。」
「だめじゃないよ。むしろごめんね。ジアならきっと泣いちゃうって分かってて話したんだし。」
あたしは首を横に振った。
話してほしいと言ったのはあたしだ。最後まで聞く義務と責任がある。
「…話して…くれてっ…ありがとう。」
「聞いてくれて、ありがとう。ジア。」
困ったように笑いながら、キースはそう言った。
ゆっくりと強い腕が伸びてきて、キースの胸に抱きしめられる。
「ジアが嫌じゃなかったら、少しの間でいい…こうさせてくれないかな。」
「…嫌じゃ…ない…。」
「ありがとう。」
耳元に落ちてきた声に余計気持ちがぐちゃぐちゃになる。涙が止まってくれない。
するとキースがすうっと息を吸う音が聞こえた。
「父さんとルナを失って、それと同時に心の拠り所も失った。
誰かに必要とされたかった俺はさらに不安定になった。
…ルナの元に行きたいと思うくらいには。」
そこまで言われて、出会いの言葉に辿り着く。
確かにキースは生きることをやめようとしていた。この世界にしがみつこうとはしていなかった。
それがあたしは…悲しかった。