ハルアトスの姫君―君の始まり―
胴体を横に真っ二つに斬られて『血』が吹き出している『身体』と、その後ろには痛々しい姿で立ち尽くすキースがいた。
「キ…キース…。」
髪は赤に染まり、頬にも『血』がこびりついている。
その姿にジアは言葉を失った。
そうなることを予期していたかのようなキースの曖昧な表情に、何か言わなくちゃという気にはなる。でも、何を言えばいいんだろう?
「こっちは20ちょっとか…倒せない数じゃないな。」
『こんなこと、何でもない』と言わんばかりの口調に、背中が凍った。
キースはさらにきつく剣を握る。
「死にたい奴からかかっておいで。」
キースがそう言うや否や、キースの方に飛びかかっていく『兵士』たち。
だが全員がキースの方ではない。
ゆらりゆらりと不穏な空気を漂わせる2人がジアの方へじりじりと寄ってきた。
「クロハ!離れて。」
「ジア?」
「いいから!」
ジアの目の前で大きく剣が振り上げられた。
やらなきゃ、やられる。
ジアの思考をその言葉だけが支配した。
「キ…キース…。」
髪は赤に染まり、頬にも『血』がこびりついている。
その姿にジアは言葉を失った。
そうなることを予期していたかのようなキースの曖昧な表情に、何か言わなくちゃという気にはなる。でも、何を言えばいいんだろう?
「こっちは20ちょっとか…倒せない数じゃないな。」
『こんなこと、何でもない』と言わんばかりの口調に、背中が凍った。
キースはさらにきつく剣を握る。
「死にたい奴からかかっておいで。」
キースがそう言うや否や、キースの方に飛びかかっていく『兵士』たち。
だが全員がキースの方ではない。
ゆらりゆらりと不穏な空気を漂わせる2人がジアの方へじりじりと寄ってきた。
「クロハ!離れて。」
「ジア?」
「いいから!」
ジアの目の前で大きく剣が振り上げられた。
やらなきゃ、やられる。
ジアの思考をその言葉だけが支配した。