shining☆moon‐私の王子様‐
~~ユリア.said~~
「はぁ…はぁ…」
呼吸するのもやっとのぐらい、私は恐る恐る目の前のフレンが寝ているベッドに近寄る。
フレン…。
幸せそうに寝るフレンの頬には涙の跡。
「どうして…」
どうして泣いているの…?
何が悲しかったの?
どこか痛いの?
辛かったの…?
苦しいの……?
シャリっと足元で音がした。
足の裏に違和感がある。
「枕…?」
なんで枕が…?
ユリアは涙を流しながらそっと目を閉じるフレンに目を移す。
ユリアは枕をそっと隣のベッドに置くと、フレンが寝ているベッドにひざをつけて、手もつけよつんばになり、フレンの顔を見る。
「フレン…」
フレン、あのね私ね。
いつもいつもフレンに心配かけてばっかでフレンに何もしてあげてない。
私はよくわからないけど、幼いころからお世話になったし仲良くしてくれたよね。
ユリアはベッドの上でペタンと座りフレンの顔を見つめる。
涙の跡。
濡れたまつげ。
横になだれる赤い髪。
桜色の唇。
ぽた…―
ひざに涙が落ちた。
「…なんで……」
フレンは私の事を嫌いと言った。
それに私は深く傷ついた。
でも、フレンは私以上に深い、深い傷を負ったと思うと涙が止まらない。
大好きだった。
ううん。
大好きなの。
フレンが。
一緒に居たいの。
嫌いでもいい。
でも、私はフレンの傍に居たい。
離れたくないんだよ…。
フレンが私の事が嫌いでも、私はフレンが好き。
揺るぎのないこの気持ち。
フレンにちゃんと届いているかな。
私がどれだけ傷ついたのか。
辛かったか、苦しかったか。
ユリアはまたよつんばになり顔をフレンの顔の近くに持っていった。
そして自分の横髪を耳にかけた。
「…フレン……」
何度フレンの名を呼んだのだろうか。
私の気持ちはそれほど大きいものなんだよ?
…気づいて。
神様どうか、私の想いがフレンに届きますように…。
ユリアはそっとフレンの唇に自分の唇をのせた。