shining☆moon‐私の王子様‐


柔らかい唇。
フレンの体温。
かかる寝息。

私の初めては寝ているフレンにだった。
初めての体験に戸惑いを隠せなかった。

ユリアはハッとして唇を離しフレンを見た。


「…フレン?」

「…ユリア、…お前…何して…」


フレンと目が合っていた。
フレンは凄く驚いていた。

ユリアはフレンから目をそむけた。

あんなにたくさんフレンの事を想った。
一日中フレンの事を考えた日もあった。

でも…。



神様は私の事が嫌いなの?




……私の想いは届かなかった。


「…気持ちわるい」


「……っ…!!」



壊れた。
完成わずかの私のパズル。
ピースが1つ足りなくて探してようやく見つけた時、パズルは壊れ、ピースはバラバラに飛んでいく。

終わったんだ…。


私の初めての心のパズル。


…初めての恋が……。


ユリアはベッドから飛び降りて隣のベッドから枕を2つ取りフレンに投げた。


「…った!!なんだよっ!」

「…ばか……」


涙が目にたまり、視界がぼやける。
その涙は熱くて、重くて、ボロボロと落ちていく。

ユリアは下を向き部屋を出ていった。



「…う……ぅ…」


涙が止まろうとしない。
常に活動を始めて私の目を溺らせる。

胸が苦しい。
失恋って、こんなにも悲しくて、苦しくて…。
今まで好きでいたことは間違っていたの?と、疑わさせる。
あんなに好きだったのに…。

フラれると儚く終わる。

初めて味わった恋。
最初で最後の恋が終わる。


こんなに好きだったのはいけないことなの?
私は犯してはいけない罪を犯してしまったの?



「…ひっく……うぅ…んぅ…ひっ…」



ズキズキする胸。
もうどうにもできない。
私はこれから何をして行けばいいの…?


わかんないよ…。

教えてよ…。







………フレン…。






『…気持ちわるい』




私の心に負った傷口に、針が刺さった。






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