shining☆moon‐私の王子様‐
~~レオ.said~~
カンッカンッ!!!
カキンッ!!
キンッカキンッ――…
ぶつかり合う剣と剣。
ルイスと奇妙な男がぶつかり合っている。
「この程度なの?トップクラスの強さは」
「はっ。んなわけねぇだろ」
ルイスの口調も変わり、真剣な表情で剣を握っている。
それに比べて僕は……。
呆然と見ているだけ。
目の前で女の子が男と戦ってるのをただ見ているだけ。
何かしようとなると怖くて近寄れない。
馬鹿だ……。
ただの臆病なだけ。
「そちらの男の子はどうしました?」
奇妙な男は余裕な表情で僕を見た。
どうしましたって?
そうだよ。
何してるんだ。
男の子が戦わなくて、どうする。
カキンッ――…
ぶつかり合ってた剣がルイスを弾き、床に倒れる。
「きゃっ…」
勢いよく床に叩き付けられルイスは痛みを必死にこらえる。
助けなきゃ……。
「トップクラスって所詮こんなもん?」
悪い笑みを浮かべてルイスを見下ろす。
余裕そうなその顔は冷血で不気味と言えるだろう。
そっと立ち上がり剣を構えるルイス。
ニヤリと笑い口を開いた。
「まさか」
「そうだ!!それを待っていたんだ!!もっと僕を楽しませてくれよ!!!」
男は豪快に笑うと剣を振り回した。
ルイスは親指の腹を少し噛みちぎり、血液を片方の剣に流しこんだ。
血液を流しこんだ剣はみるみるうちに長くなりもう片方の剣を長い剣に溶け込ませた。
「魔剣……、氷風地崩!!」
ルイスの剣からは黄色い光の筋が男めがけて飛んで行く。
男はその光に当り深い傷ができた。
傷からボタボタと流れる血が床に落ちていく。
「ふっ…やるじゃねぇか……」
男は剣を撫で下ろし何かを呟き床にガツンッと先を刺した。
「……影錠景晶…!」
そのとたん、周りはみるみる暗くなり不気味な世界へと変わった。