shining☆moon‐私の王子様‐


~~フレン.said~~



『……俺のこと、ちゃんと見ろよ…』



無意識だった。
こんなこと言ったのは。
俺は動揺してあるユリアの手を引き歩いていた。

あの時…、見たんだ。
ユリアが倒れた昨日の夜に。



………夢、いや過去を……。




『ユリアー!遊ぼうよー!!』

『ごめんなさい。フレン…ピアノのレッスンがあって…』


ロゼッチュール城、幼い頃のユリアとフレンがいる。
フレンがユリアの部屋に入った所だった。


『何だよ、ケチー。だったら結婚してやんない』

『えー!?嫌だ嫌だ嫌だー!!!』


ベッドの上でバンバン枕を叩きつけるユリア。

可愛い…。
夢を見ていた自分が思った。
無邪気なユリアに思わず見とれる。


小さなフレンはユリアのいるベッドに登りユリアの枕を取った。



『…わかったよ、わかったから止めなさい』

『はぁい』


ユリアはフレンの言葉に少し赤面する。



小さなフレンはユリアのそんな表情を見て驚いたあと、イタズラっぽく笑みを浮かべ、ユリアをベッドに押し倒した。

ユリアの栗色の長い髪がベッドに花が開いたように広がる。


『…フレン、どうし……ん』


フレンがそっとユリアの桃色の唇に自分の唇をのせた。
その時間は長かった。
何も音のない空間にユリアとフレンの唇の隙間からユリアの吐息とともに甘い声が響く。


『……んぅ…ん……フ…フレ…んんぅ……』


フレンは唇を離し自分の唇を舐めた。


『…これで許してやるよ。……でももうちょっとだけ…』


そしてまた唇を重ねたのであった。




……そう、こういった夢を見たんだ。




夢と言うより俺の過去。


あんな事をやってしまっていたんだ。


今考えると強引で大胆だったんだな、と思った。



ユリアはこの過去を覚えているのかな……?




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