shining☆moon‐私の王子様‐
「…嘘、でしょ…?」
「………」
ルイスは黙った。
絶対嘘だって!!
ルイスも冗談きついって!!
………。
「…ユリア……っう…ぅ」
ルイスは泣き出しユリアに抱き付いた。
そして大声を出して泣き叫んだ。
「…やだっ…、絶対…嘘だって…。それを誰から……、誰から聞いたの!?…ルイス……、ねぇ、…ルイス……!!!」
ユリアは抱き付いたルイスを揺さぶり、叫んだ。
嫌だよ。
フレンを殺しになんて…。
任命試験…なのに。
ううん。
私のことは考えちゃいけない。
…考える事で恐怖から逃げようとしてるだけでしょ……。
「…私、聞いちゃったの…。…たまたま、フレンとリダアースが…話してるところを……」
「…え……!?」
じゃあ、どうしてリダアースは試験を延期にしないの?
……フレンは知ってるの…?
知ってるならなんでパートナーなんて……。
「私…、リダアースのところに行ってくる」
ユリアは微笑みながらルイスの頭をそっとなでてリダアースのいる、マスターのスイートルームに向かった。
向かう途中にロビーは通る。
そこでフレンと目が合い、ユリアは悲しい目でフレンを見た。
…捨て犬を見て何もしないで帰ってしまう人のように。
「……ユリア…?」
フレンはルイスの居る外に出ていった。
「何があったんだ」
フレンは泣きじゃくるルイスに問いかけた。
するとルイスは泣きながら答えた。
「…フレン……、お願いだから…任命試験のユリアのパートナーに……ならないで…」
「…は?」
「フレンがっ…フレンが、死んじゃうよ…」
「お前…知ってるのか…?」
ルイスは小さく頷く。
フレンは舌打ちをしてユリアの方に向かって走って行った。