サクラドロップス

イツキの台詞を聞いて、つん、と、鼻が痛くなり

アタシの瞳からは涙が溢れた。


「そんなの勝手よ。イツキはずるいわ。アタシの気持ちはどうなるの?アタシはイツキが・・・」

「うん。だからミユキは、まっすぐ前を向いて、幸せにならなきゃ」


アタシの、腕を解いて

イツキの繊細な指がアタシの頬の涙をすくい、そのまま両手で頬を包み込む。


「イツキ・・・」


アタシを見つめる、綺麗な、綺麗な、イツキの顔。

アタシの、大好きな大好きな、イツキの顔。

そんなに似てはいないのよ?

二卵性の双子だから。

アタシよりずっと、イツキの方がキレイな顔をしているの。

ねぇ、ねぇ、イツキ?

お願い・・・


お願いだから、消えて、しまわないで?


< 171 / 254 >

この作品をシェア

pagetop