サクラドロップス
イツキの台詞を聞いて、つん、と、鼻が痛くなり
アタシの瞳からは涙が溢れた。
「そんなの勝手よ。イツキはずるいわ。アタシの気持ちはどうなるの?アタシはイツキが・・・」
「うん。だからミユキは、まっすぐ前を向いて、幸せにならなきゃ」
アタシの、腕を解いて
イツキの繊細な指がアタシの頬の涙をすくい、そのまま両手で頬を包み込む。
「イツキ・・・」
アタシを見つめる、綺麗な、綺麗な、イツキの顔。
アタシの、大好きな大好きな、イツキの顔。
そんなに似てはいないのよ?
二卵性の双子だから。
アタシよりずっと、イツキの方がキレイな顔をしているの。
ねぇ、ねぇ、イツキ?
お願い・・・
お願いだから、消えて、しまわないで?