サクラドロップス
「でも、もうやだ。イツキがいなくなるなんて、やだ。イツキの記憶を失くすのもやだ。イツキに・・・」
「ミユキ」
「イツキに、側に、いて・・・ホシイ」
まるで子供のような、アタシの声。
イツキの前で泣きじゃくるアタシは、ただの泣き虫な子供だ。
「・・・うん」
そんなアタシの顔を見て、イツキは大人びた顔で微笑むと。
「見てるよ、ずっと」
と、言って、右手でアタシの髪を撫でた。
「ミユキからボクが見えなくても、ボクはずっと、ミユキのことを見てる」
「イツキ?」
「ミユキは頑張り過ぎるクセがあるから、限界が近そうな時は、無理しすぎだよって言いに来るし」
「・・・イツキ?」
「悪いオトコにひっかかりそうだったら忠告しにくるし、なかなか良さそうなオトコだったら応援する」
「イツキ!そんなのやだ!アタシ、アタシは・・・!」
と、言う、アタシの言葉は、髪から降りたイツキの右手の人差し指で塞がれる。
そして・・・