サクラドロップス

なのに・・・

アタシの涙は止まらずに、大好きなイツキの顔も見られない。


サラサラと

無常にもサクラの花びらは舞い落ちて

まるで、イツキとの時間に限りがあることをアタシに知らしめているかのようだ。


アタシは唇を噛んで、一度大きく息をする。


でも、涙は止まらない。


「イツキ・・・」

アタシは、両手で顔を隠してしまう。

こんな顔、もうこれ以上イツキに見せたくない。


頑張る。

頑張る。

イツキの為に、頑張りたい。

でも・・・


「だーかーら、頑張り過ぎなくても、イイんだってば!」


そのアタシの両手を解いて、イツキの両腕は、アタシの肩に回る。


近くなると、わかる。イツキはやわらかな、サクラの香り。


そして、コツンと・・・合わさる、2人のオデコ。
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