サクラドロップス
その、胸には、トクリ・・・と、今、確かに鼓動が打たれていて
アタシはその鼓動の感触とイツキのコトバに、再び涙が溢れ出す。
「・・・うれしい」
と、アタシ。
するとイツキは笑って
「いやいや、つっこんでもらわないとハズカシイし」
と、言って軽く肩をすくめる。
そして・・・
「サクラ?」
と、地面に降りていたサクラを呼ぶと、アタシと自分との間に座らせて。
「ミユキのこと、頼むよ。案外このひと、やわやわだから」
と、言って、サクラの頭をいとおしそうに撫でた。
「みゃあ・・・」
寂しそうに、返事をするサクラ。
アタシは、もう、何も言えず
サクラを撫でる、イツキの繊細な手を見つめることしか出来ない。
気持ち冷たくなった風が・・・地面に落ちた花びらを舞い上げる・・・