シェリの旅路
「……キミ」


キミの涙を見て、ジオはキミに

励まされ、少し心が

楽になった事を思い出した。


勇気を失った事を当てられ

ガツンと言われたが

昔の恋人を引きずる自分を

受け入れてくれた事も

嬉しかった。


「泣くな、キミ。

……オレはお前が側にいて

くれるから前に進めるんだ。

……オレの時のように

やってみろよ。

オレは心が少し楽になった」


キミの涙を拭ってやりながら

優しく言う。


『……グズッ……本当?

……泣かせちゃったのに

楽になったの?』


「うん。……オレは泣きたくて

も泣けなかったから。

ミルと別れてすぐは悔やんで

泣いてばかりいたけど

だんだん我慢しはじめてさ。

だからキミには感謝してる。

フランのとこに行ってこい」


ジオは淋しそうな顔をした。


『ジオ……どうしたの?

また悲しいの?』


敏感なキミは

ジオの異変にも気付いた。


「お前が悲しそうだからオレも

悲しくなって。先に町に行って

フランと話してこい。

男のオレがいない方が

フランも話しやすいだろ」


ジオはキミの背中をおした。
< 96 / 261 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop