弟矢 ―四神剣伝説―
それを見た弓月は、神剣を持つ手に力を籠める。覚悟を決め、渾身の力で抜こうとするのだが、なんと、それを上回る力で乙矢は押さえ込んだ。
そして乙矢は弓月の脇差に手を掛け、引き抜いた。
振り返り様、刀を持つ敵の腕を一刀両断にした!
「俺は……殺したくない。頼むよ。このまま、引いてくれ」
風をも切り裂きそうな鋭い剣捌きとは相反して、乙矢の声は震え、上ずっていた。
「ふざけるなぁっ!」
それまで、女の後ろで震えていた男に仲間を斬られ、数人が束になって襲い掛かる。
乙矢は、唖然とする弓月を、凪のほうに突き飛ばす。
そのまま、脇差を順手に持ち帰え、あっという間に五人の男を斬り伏せた。さすがに、腕だけとは言っておられず、全員が一瞬で事切れる。まるで、『かまいたち』にでも襲われたかのようだ。
「頼むから……引いてくれよ」
武藤は得体の知れぬものを見たかのように固まっていた。
「貴様……何者だ。爾志の次男坊は、刀の持ち方も知らぬ腑抜けであったはずだ。まさか……」
その時、凪が恐ろしいことを口にする。
そして乙矢は弓月の脇差に手を掛け、引き抜いた。
振り返り様、刀を持つ敵の腕を一刀両断にした!
「俺は……殺したくない。頼むよ。このまま、引いてくれ」
風をも切り裂きそうな鋭い剣捌きとは相反して、乙矢の声は震え、上ずっていた。
「ふざけるなぁっ!」
それまで、女の後ろで震えていた男に仲間を斬られ、数人が束になって襲い掛かる。
乙矢は、唖然とする弓月を、凪のほうに突き飛ばす。
そのまま、脇差を順手に持ち帰え、あっという間に五人の男を斬り伏せた。さすがに、腕だけとは言っておられず、全員が一瞬で事切れる。まるで、『かまいたち』にでも襲われたかのようだ。
「頼むから……引いてくれよ」
武藤は得体の知れぬものを見たかのように固まっていた。
「貴様……何者だ。爾志の次男坊は、刀の持ち方も知らぬ腑抜けであったはずだ。まさか……」
その時、凪が恐ろしいことを口にする。