ハッピークライシス


日が落ちるのを待って、少女と共に地下から地上へと上がる。

新鮮な空気を目一杯吸い込み、吐き出した。バアリに借りているアパルトマンの周辺には、おそらくレヴェンの構成員がうろついているだろう。

ユエは裏道を通って町を抜け、万が一の時の為に用意していた別室へと向かった。バアリのアパルトマン以上に質素だが、泊るだけであれば充分だ。

二か月以上使っていない部屋は、酷く埃っぽくて窓を開け放ち空気の入れ替えをした。



シャワーで汚れを落とし、包帯を巻きなおしてシャツを着る。

少女のワンピースも泥だらけだったが、勿論子供用の服など用意がないため余っていたTシャツを手渡せば、少女は文句をいうことなくそれを身に付けた。

< 140 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop