この空のした。〜君たちは確かに生きていた〜
「「ならぬことは、ならぬものです!!」」
最後にそう締めくくると、皆さまはふうと肩を緩めました。
「何か言うことはありませんか?」
俊彦さまが穏やかな声で、違反をした者はいなかったか、皆さまに尋ねられます。
すると、
「はいっ!」
兄さまのとなりに座していた男の子が、手を挙げました。
「はい。では、源次郎君」
「はい」と答えると、源次郎と呼ばれたお方が、
「昨日勇作君は、戦ごっこのとき、背後から俺を棒で叩きました!
後ろから襲うなんて卑怯だと思います!
正々堂々、正面から戦いを挑むのが、本物の武士だと思います!」
そう申し上げますと、今度は別の男の子が怒って立ち上がりました。
「何言ってんだよ!あれは奇襲戦法だろ?
敵の背後をつくことは、けして卑怯な振舞いじゃないぞ!?」
「なにおう」「やるか」と、そのおふたりは立ち上がり、取っ組み合いを始める勢いです。
「おい、ふたりともやめろ。落ち着けって」
俊彦さまが窘めますが、おふたりはなかなか引きません。
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