この空のした。〜君たちは確かに生きていた〜



 どうなるのかしら?



 戦ごっこというのは、単に棒などを持って、戦い遊ぶことなのでしょうけど。



 いきり立つおふたりを前に、私もオロオロと狼狽えるばかり。



 兄さまも……ただ黙っておふたりを見上げるばかり。



 まわりの皆さまも、おふたりをなだめて場を収めようとしてますが、おふたりはどちらも引こうとはしません。



 「……それなら」



 あ。兄さまが 口を開いた。



 「それならばどうだろう?今日の戦ごっこは、二人一組で行動するんだ。
 組になった者同士は、それぞれが互いの背中を守る。そうすれば死角は消える」



 その言葉に、皆さまがいっせいに兄さまを振り向かれました。



 「そうだな。それがいい。今日の戦ごっこは二人一組で軍を二分し、何回か組み合わせてやろう。
 どちらの言い分にも一理あるし、罰はなしだ。それでいいな、みんな」



 座長である俊彦さまが皆さまのお顔を見回すと、皆さまも源次郎さまも勇作さまも、素直に頷きました。



 それを見て 兄さまも、目を細めて頬を緩めます。



 私はといえば。



 言葉ひとつでその場を収めた兄さまが、とてもとても誇らしくキラキラ輝いて見えて。


 花陰でひとり、興奮してバタバタしておりました。



 兄さま!素敵すぎます!!


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