この空のした。〜君たちは確かに生きていた〜
門まで歩いてゆく利勝さまのあとを、数歩遅れて、私も続く。
………なんだか気まずい。
本当は、利勝さまにお訊ねしたいことが、たくさんあるのに。
『あなたの本当のお名前は?』
『本当は“雄治”さまとおっしゃるのですか?』
『どうして私に“利勝”と名乗ったのですか?』
『……私のこと、お嫌いですか……?』
あの日見つめた背中を、いま再び見つめながら、私はそっと心の中で問いかける。
けれどそんなこと、とても聞ける勇気もなくて。
私は俯いた。
(―――あ!)
ああでも、それより何より、あの日のお礼とお詫びをいま言わなくちゃ!!
門を出てしまえば、利勝さまとお話できなくなってしまう!
いま言わなかったら、もうこんな機会二度とない!!
勇気を出すのよ!私!!!
「と……!」
思いきって、私は顔をあげた。
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