魔王と王女の物語③-Boy meets girl-【完】
ドラゴンと人とでは何が違うのか、と考えていた。
…人型になったドラちゃんに抱かれながら。
そして結論としては、何が違うというわけでもなく、むしろ人より断然に…素晴らしい。
グラースは頭よりも身体で動いて感じる肉食の女なので、いやだいやだと口では言えど、その気になって覆い被さって力強く攻めてくるドラちゃんに――夢中になっていた。
「お前に惚れそうだ」
「惚れても構わないが、俺はベイビィちゃんに惚れているから邪魔をするな」
「魔王が居る限りラスに卵を産ませるなんて不可能だぞ。私が産んでやる」
なんだかんだといいつつもう何回戦目か――
2人ともスタミナだけは有り余っているので、欲望のままに本能のままに身体を重ねて時を過ごした。
そして数時間眠り、夜が明けた頃に起きると言葉を交わすことなく服を着て鏡を見たグラースは、肌がつやつやでぴかぴかしていることに気づいて笑った。
「ふふっ、最近ずっとご無沙汰だったんだが…これはいいな」
「時間が惜しい。早く出るぞ」
昨晩はあんなに愛し合ったというのに素っ気ない態度。
普通は男女の関係になれば少なからず愛情が芽生えるものだが――やはりそこは人とドラゴンの違いか、ドラちゃんはさっさと宿屋を出て街の外に行こうとしていた。
ドラゴンの姿に戻って上空からラスを捜すために。
「これからは気が向いたらでいいから私を抱け」
「激しく上から目線だが、それが頼みごとをする時の態度か?」
「お前こそ昨晩は夢だったのか?私を抱いた感想は?」
街の外へ出ると、ドラちゃんは腰に手をあてて切れ長の瞳をすうっと細めて笑った。
「人にしては悪くはなかった。だが食った方が面白いし美味い」
「まあそれでもいい。さあ、ラスを捜しに行こう」
グラースにしてもラスは妹のように可愛くて愛しんだ存在だ。
ドラゴンの姿に戻ったドラちゃんの背中に跨ると、強風を巻き起こしながら上空へと舞い上がり、まだ捜索していない方角へ首を向けさせて少しでもおかしい場所がないか目を凝らしながら眼下を見下ろす。
…コハクやデスからは何の連絡もない。
あの悪魔はラスに一体何をしたのだろうか――攫うだけならまだしも、おかしな魔法をかけられてはいないだろうか。
静かに不安が降り積もる。
…人型になったドラちゃんに抱かれながら。
そして結論としては、何が違うというわけでもなく、むしろ人より断然に…素晴らしい。
グラースは頭よりも身体で動いて感じる肉食の女なので、いやだいやだと口では言えど、その気になって覆い被さって力強く攻めてくるドラちゃんに――夢中になっていた。
「お前に惚れそうだ」
「惚れても構わないが、俺はベイビィちゃんに惚れているから邪魔をするな」
「魔王が居る限りラスに卵を産ませるなんて不可能だぞ。私が産んでやる」
なんだかんだといいつつもう何回戦目か――
2人ともスタミナだけは有り余っているので、欲望のままに本能のままに身体を重ねて時を過ごした。
そして数時間眠り、夜が明けた頃に起きると言葉を交わすことなく服を着て鏡を見たグラースは、肌がつやつやでぴかぴかしていることに気づいて笑った。
「ふふっ、最近ずっとご無沙汰だったんだが…これはいいな」
「時間が惜しい。早く出るぞ」
昨晩はあんなに愛し合ったというのに素っ気ない態度。
普通は男女の関係になれば少なからず愛情が芽生えるものだが――やはりそこは人とドラゴンの違いか、ドラちゃんはさっさと宿屋を出て街の外に行こうとしていた。
ドラゴンの姿に戻って上空からラスを捜すために。
「これからは気が向いたらでいいから私を抱け」
「激しく上から目線だが、それが頼みごとをする時の態度か?」
「お前こそ昨晩は夢だったのか?私を抱いた感想は?」
街の外へ出ると、ドラちゃんは腰に手をあてて切れ長の瞳をすうっと細めて笑った。
「人にしては悪くはなかった。だが食った方が面白いし美味い」
「まあそれでもいい。さあ、ラスを捜しに行こう」
グラースにしてもラスは妹のように可愛くて愛しんだ存在だ。
ドラゴンの姿に戻ったドラちゃんの背中に跨ると、強風を巻き起こしながら上空へと舞い上がり、まだ捜索していない方角へ首を向けさせて少しでもおかしい場所がないか目を凝らしながら眼下を見下ろす。
…コハクやデスからは何の連絡もない。
あの悪魔はラスに一体何をしたのだろうか――攫うだけならまだしも、おかしな魔法をかけられてはいないだろうか。
静かに不安が降り積もる。