魔王と王女の物語③-Boy meets girl-【完】
ラスがデスに見守られてぐっすり眠ったことを確認したコハクは、オーディンとローズマリーと共に地下室へと向かった。
本来ならデスにもこの場に居て欲しかったのだが、立候補してくれたローズマリーを傍に置いていても申し訳ないが魔法を使えない彼女は何の役にも立たない。
デスはああ見えて意外と頭が回るし俊敏な動きを見せるので、後で少し説明すればすぐ理解するだろうとデスに守護を頼んだコハクは、地下室に入ると魔法でロックをかけていた本棚に掌をあてて何事か呟いて開錠した。
「とてつもなく大きな結界になりますよ。あなただけではさすがに無理でしょう」
「だからお前らに協力を頼んだんだろうが。それに結界張るだけじゃねえぞ。悪魔共が躍起になって地上に出ようとするかもしんねえから、それも頭を押さえつける」
「なかなか楽しそうですねえ、いいでしょう私の力をぞんぶんにお使い下さい」
本棚からページを捲れば粉々になって砕け散りそうな分厚い本を取り出したコハクは、ルーン語という難しい言語で描かれた革表紙を指で撫でて眼鏡をかけた。
なかなか知的に見えなくもなく、また違う魅力を見せるコハクから視線を逸らしたローズマリーは本棚から違う魔法書を取り出してぱらぱら捲りつつ皮肉を口にした。
「そんなこと本当にできるのかしら?いくらあなたが甚大な魔力を持ってるからって…あなたは人間よ?」
「オーディンもデスも神と言ってもいい存在だし、知識は恐らく俺が1番ねえ。だけどチビに関わる大切なことは俺抜きでやってほしくねえ。がむしゃらについて行くし、やらねえと…チビを守れねえだろ」
「あなたがラス様を失ってしまえばどうなるか…私はわかっているつもりですよ。デスもそうでしょう。さあ、その方法とやらを教えて頂きましょうか」
「ああ。じゃあ説明するからよく聞けよ」
――コハクが時々指しながら説明を始めた中、最初のうちはローズマリーも話に参加していたのだが…途中から顔が青ざめてぼそりと呟いた。
「ほ…本当にそんなことができるの?いくらあなたでも無理だわ」
「不可能という文字は俺の辞書には存在しねえ。必ずやってみせる。オーディン、いいな?」
「ええもちろん。わくわくしますねえ」
なんだかオーディンのキャラが少し変わってしまい、深いため息をついたローズマリーは仮眠用のベッドに身体を投げ出した。
本来ならデスにもこの場に居て欲しかったのだが、立候補してくれたローズマリーを傍に置いていても申し訳ないが魔法を使えない彼女は何の役にも立たない。
デスはああ見えて意外と頭が回るし俊敏な動きを見せるので、後で少し説明すればすぐ理解するだろうとデスに守護を頼んだコハクは、地下室に入ると魔法でロックをかけていた本棚に掌をあてて何事か呟いて開錠した。
「とてつもなく大きな結界になりますよ。あなただけではさすがに無理でしょう」
「だからお前らに協力を頼んだんだろうが。それに結界張るだけじゃねえぞ。悪魔共が躍起になって地上に出ようとするかもしんねえから、それも頭を押さえつける」
「なかなか楽しそうですねえ、いいでしょう私の力をぞんぶんにお使い下さい」
本棚からページを捲れば粉々になって砕け散りそうな分厚い本を取り出したコハクは、ルーン語という難しい言語で描かれた革表紙を指で撫でて眼鏡をかけた。
なかなか知的に見えなくもなく、また違う魅力を見せるコハクから視線を逸らしたローズマリーは本棚から違う魔法書を取り出してぱらぱら捲りつつ皮肉を口にした。
「そんなこと本当にできるのかしら?いくらあなたが甚大な魔力を持ってるからって…あなたは人間よ?」
「オーディンもデスも神と言ってもいい存在だし、知識は恐らく俺が1番ねえ。だけどチビに関わる大切なことは俺抜きでやってほしくねえ。がむしゃらについて行くし、やらねえと…チビを守れねえだろ」
「あなたがラス様を失ってしまえばどうなるか…私はわかっているつもりですよ。デスもそうでしょう。さあ、その方法とやらを教えて頂きましょうか」
「ああ。じゃあ説明するからよく聞けよ」
――コハクが時々指しながら説明を始めた中、最初のうちはローズマリーも話に参加していたのだが…途中から顔が青ざめてぼそりと呟いた。
「ほ…本当にそんなことができるの?いくらあなたでも無理だわ」
「不可能という文字は俺の辞書には存在しねえ。必ずやってみせる。オーディン、いいな?」
「ええもちろん。わくわくしますねえ」
なんだかオーディンのキャラが少し変わってしまい、深いため息をついたローズマリーは仮眠用のベッドに身体を投げ出した。