魔王と王女の物語③-Boy meets girl-【完】
「悩みが多そうなツラしてんなお前は」
「僕はお前のように楽観的じゃないんだ。…王になるっていうことがどれだけ重責なのか、お前にはわからない」
「何言ってんだ、俺だって魔界の王様にー!なんてつるし上げられるところだったんだぞ。チビにも危険な目に遭わせちまって…。…お前にも迷惑かけたな」
冷静さが備わってぐっと大人びた印象になったリロイに礼を述べたコハクは、だらりとソファに横になりながら欠伸をしてルゥを腹の上に乗せる。
そわそわしているのは恐らくラスが居ないせいなのだろうが…そわそわしているのは何もルゥだけではない。
「お前は相変わらずラスが傍に居ないと落ち着きがないな」
「愛してる女が傍に居ねえとそんなもんだろ。お前は違うのか?あーあ、王様って大変だなー。断って正解だった!」
憎まれ口を叩いているように見えるが…話を聞いてくれようとしているのがわかったリロイは、それぞれ好き勝手にしているグラースやデスを気にしつつ、身を乗り出して小声で囁いた。
「子供が欲しいんだ」
「んなの毎日毎晩頑張ればすぐできるって」
「お前と一緒にするな。僕は公務が忙しくてティアラの傍にあまり居てやれない。わかっていることだったけど…寂しい思いをさせているし、お前と違って僕たちは歳を取る。だから早目に欲しいんだ」
「欲しいからって言ってすぐできるもんじゃねえだろ。えーと、まずは毎日体温を測って…」
真面目な表情を崩さないリロイの金色の瞳に見つめられてぎこちなくなってしまったコハクは、ルゥを膝に乗せて起き上がるとからから笑って言ってのけた。
「1ケ月位国は誰かに任せて子作りに励めばいいじゃん。お前らだって新婚だし、産まれてくる子は世継ぎだろ?誰も止めたりしねえよ。第一お前は責任感強すぎ。そんなに気張ってるとすぐ白髪になるぜ」
「すごい数の国民が居るんだ、責任感がなければ務まらない。…今頃ティアラは多分ラスに同じ相談をしてるはず」
「へえ。まあとりあえずボインも子供が欲しいんなら後はお前の問題だよな。それとも俺が公務手伝ってやろうか?」
思わぬ提案にリロイの目が丸くなる。
…コハクはクリスタルパレス王国が興る前にも様々な協力をしてくれたので、真剣に考えているとラスたちが戻って来た。
「その話…真に受けていいのか?」
「ああいいぜ。チビと一緒にクリスタルパレスにしばらく住むかー」
楽観的な口調だったが、コハクは頼れる男。
きょとんとしているティアラに笑いかけたリロイはすぐにこの話を打ち明けた。
「僕はお前のように楽観的じゃないんだ。…王になるっていうことがどれだけ重責なのか、お前にはわからない」
「何言ってんだ、俺だって魔界の王様にー!なんてつるし上げられるところだったんだぞ。チビにも危険な目に遭わせちまって…。…お前にも迷惑かけたな」
冷静さが備わってぐっと大人びた印象になったリロイに礼を述べたコハクは、だらりとソファに横になりながら欠伸をしてルゥを腹の上に乗せる。
そわそわしているのは恐らくラスが居ないせいなのだろうが…そわそわしているのは何もルゥだけではない。
「お前は相変わらずラスが傍に居ないと落ち着きがないな」
「愛してる女が傍に居ねえとそんなもんだろ。お前は違うのか?あーあ、王様って大変だなー。断って正解だった!」
憎まれ口を叩いているように見えるが…話を聞いてくれようとしているのがわかったリロイは、それぞれ好き勝手にしているグラースやデスを気にしつつ、身を乗り出して小声で囁いた。
「子供が欲しいんだ」
「んなの毎日毎晩頑張ればすぐできるって」
「お前と一緒にするな。僕は公務が忙しくてティアラの傍にあまり居てやれない。わかっていることだったけど…寂しい思いをさせているし、お前と違って僕たちは歳を取る。だから早目に欲しいんだ」
「欲しいからって言ってすぐできるもんじゃねえだろ。えーと、まずは毎日体温を測って…」
真面目な表情を崩さないリロイの金色の瞳に見つめられてぎこちなくなってしまったコハクは、ルゥを膝に乗せて起き上がるとからから笑って言ってのけた。
「1ケ月位国は誰かに任せて子作りに励めばいいじゃん。お前らだって新婚だし、産まれてくる子は世継ぎだろ?誰も止めたりしねえよ。第一お前は責任感強すぎ。そんなに気張ってるとすぐ白髪になるぜ」
「すごい数の国民が居るんだ、責任感がなければ務まらない。…今頃ティアラは多分ラスに同じ相談をしてるはず」
「へえ。まあとりあえずボインも子供が欲しいんなら後はお前の問題だよな。それとも俺が公務手伝ってやろうか?」
思わぬ提案にリロイの目が丸くなる。
…コハクはクリスタルパレス王国が興る前にも様々な協力をしてくれたので、真剣に考えているとラスたちが戻って来た。
「その話…真に受けていいのか?」
「ああいいぜ。チビと一緒にクリスタルパレスにしばらく住むかー」
楽観的な口調だったが、コハクは頼れる男。
きょとんとしているティアラに笑いかけたリロイはすぐにこの話を打ち明けた。