魔王と王女の物語③-Boy meets girl-【完】
翌朝はコハクが朝食を作ることになった。
俺は器用で何でもできるんだぜとまたラスに猛烈アピールをしつつ、皆にキノコ狩りを頼んで採ってきてもらったはいいものの――
ラスが採ってきたキノコはどれもカラフルで、いかにも毒がありますと言わんばかりの警戒色のものばかりだ。
「チビ…キノコ…派手な色ばっかなんだけど」
「うん、可愛いでしょ?赤と白の水玉模様とか、ピンクのとか、黄色いのとか。スープに入れるときっと彩りがよくなると思うの」
「う、うーん……彩りはよくなると思うけど…」
どうやんわり断ろうかとコハクが苦戦している間に、コハクの隣にちょこんと座っていたルゥが、ラスが採ってきたカラフルなキノコたちを手にとってぽいぽいと放り投げ始めた。
それもラスが採ってきたもの限定で。
「ルゥちゃんそれママが採ってきたキノコだよ?食べたくないの?」
「あー。うー、パー。パー」
「そうそう、パパも同じ同じ。これは今日はやめといて、こっちのしみったれた色の方のキノコにしとこうぜ。な?色は地味だけど美味いはず」
しみったれた方の、というのはリロイとティアラが採ってきたキノコなのだが、至って普通のキノコだ。
ラスが頬を膨らませたがカラフルなキノコを採れただけで満足していたので、てきぱきとキノコを切って調味料を鍋に投下しているコハクの鮮やかな手つきを隣に座って見ていた。
「コー、妖精の森まではあとどの位?」
「あと1日ってとこかなー。急がせてるからこの前の旅よりは断然早く着くぜ」
「ふうん。前に寄ってみた村にも行ってみたいんだけど…駄目?霧の出たとことか、あと狼さんが居たとことか」
――懐かしい。
コハクにとってはラスを危険な目に遭わせてしまって良い思い出はなかったが、ラスにとってははじめての旅で立ち寄った村々だ。
懐かしさについ笑みが零れたコハクは、お皿にスープをよそうと皆に手渡しながら同意を求める。
「だってさ。どする?」
「僕は賛成だけど。今どうなってるのか見てみたいし」
「私も」
「そこはいいとして、ブルーストーン王国には寄らないぞ」
それぞれが同意を示すと、ラスがにこにこして朗らかな笑みを見せた。
「楽しみっ。ね、コー、楽しみだねっ」
「おうよ」
気ままに、のんびり旅推奨。
俺は器用で何でもできるんだぜとまたラスに猛烈アピールをしつつ、皆にキノコ狩りを頼んで採ってきてもらったはいいものの――
ラスが採ってきたキノコはどれもカラフルで、いかにも毒がありますと言わんばかりの警戒色のものばかりだ。
「チビ…キノコ…派手な色ばっかなんだけど」
「うん、可愛いでしょ?赤と白の水玉模様とか、ピンクのとか、黄色いのとか。スープに入れるときっと彩りがよくなると思うの」
「う、うーん……彩りはよくなると思うけど…」
どうやんわり断ろうかとコハクが苦戦している間に、コハクの隣にちょこんと座っていたルゥが、ラスが採ってきたカラフルなキノコたちを手にとってぽいぽいと放り投げ始めた。
それもラスが採ってきたもの限定で。
「ルゥちゃんそれママが採ってきたキノコだよ?食べたくないの?」
「あー。うー、パー。パー」
「そうそう、パパも同じ同じ。これは今日はやめといて、こっちのしみったれた色の方のキノコにしとこうぜ。な?色は地味だけど美味いはず」
しみったれた方の、というのはリロイとティアラが採ってきたキノコなのだが、至って普通のキノコだ。
ラスが頬を膨らませたがカラフルなキノコを採れただけで満足していたので、てきぱきとキノコを切って調味料を鍋に投下しているコハクの鮮やかな手つきを隣に座って見ていた。
「コー、妖精の森まではあとどの位?」
「あと1日ってとこかなー。急がせてるからこの前の旅よりは断然早く着くぜ」
「ふうん。前に寄ってみた村にも行ってみたいんだけど…駄目?霧の出たとことか、あと狼さんが居たとことか」
――懐かしい。
コハクにとってはラスを危険な目に遭わせてしまって良い思い出はなかったが、ラスにとってははじめての旅で立ち寄った村々だ。
懐かしさについ笑みが零れたコハクは、お皿にスープをよそうと皆に手渡しながら同意を求める。
「だってさ。どする?」
「僕は賛成だけど。今どうなってるのか見てみたいし」
「私も」
「そこはいいとして、ブルーストーン王国には寄らないぞ」
それぞれが同意を示すと、ラスがにこにこして朗らかな笑みを見せた。
「楽しみっ。ね、コー、楽しみだねっ」
「おうよ」
気ままに、のんびり旅推奨。