魔王と王女の物語③-Boy meets girl-【完】
白騎士根性が抜けていないのか、リロイは本当にもう魔物が現れないのか見てくると言ってティアラと共に山を上って行った。
熱烈な大歓迎っぷりにルゥが驚いてコハクの脚にしがみついていると、コハクをミニチュアにしたようなルゥもあっという間に大人気になってもてはやされてしまう。
「コー、どっかに入ろうよ。泊まっていくんでしょ?前に来た時と同じ部屋に泊まれると思う?」
「大丈夫なんじゃね?な、平気だろ?」
「はいもちろん!」
リーダーに問うとすぐに良い返答があり、宿屋に向かおうとした時グラースがデスの腕をがっちり掴んでにっこり微笑んだ。
「こいつは借りて行く。私の護衛だ」
「うん、わかった。デス、グラースを守ってあげてね」
「…………うん…」
いつもよりさらに返答は遅かったが、ラスはそれに気付かずあわあわした顔をしているルゥを抱っこして宿屋に向かう。
ようやくふたりきりになれたコハクはどきどきわくわくしつつ、まだついて来ようとする住人たちをしっしと手で追い払った。
「わあ、何も変わってないねっ。時間が止まってたみたい」
「そだなー、でも時間が止まってたらチビはこんなに成長してなかったけどな」
少女から大人の女性へ成長していく過程を傍で見ることができなかったのが唯一の心残り。
そればかりはリロイを憎んでいたが、影から実体に戻ることもできたしまた傍に居ることができるので、そこは文句は言わないことにする。
ぎしぎしと音を立てながら階段を上がって奥の部屋に入ると…色ぼけ魔王、後ろ手でドアをロック。
ケダモノに狙われていることを知らないラスは、ルゥをベッドに座らせてクローゼットや机の引き出しを開けて回っていた。
「チビ…今…ふたりきりじゃね?」
「え?ふたりきり?ルゥも居るからさんにんきりでしょ?」
「や、そうだけど…なんかこういうの…久しぶりじゃね?」
「旅は久しぶりだよね。新婚旅行以来?でも今はみんなと一緒に居るから違う楽しさがあるよね」
相変わらず噛み合わない会話に笑みを噛み殺しつつ、ラスがバスルームに入った途端、魔王、乱入。
またもや後ろ手でドアをロックすると、背後からラスを急襲して抱きしめた。
「コー?どうしたの?」
「一緒入ろうぜ。ルゥは今眠ってるからさ。ぐっすりだからさ。朝まで起きねえからさっ」
大興奮。
熱烈な大歓迎っぷりにルゥが驚いてコハクの脚にしがみついていると、コハクをミニチュアにしたようなルゥもあっという間に大人気になってもてはやされてしまう。
「コー、どっかに入ろうよ。泊まっていくんでしょ?前に来た時と同じ部屋に泊まれると思う?」
「大丈夫なんじゃね?な、平気だろ?」
「はいもちろん!」
リーダーに問うとすぐに良い返答があり、宿屋に向かおうとした時グラースがデスの腕をがっちり掴んでにっこり微笑んだ。
「こいつは借りて行く。私の護衛だ」
「うん、わかった。デス、グラースを守ってあげてね」
「…………うん…」
いつもよりさらに返答は遅かったが、ラスはそれに気付かずあわあわした顔をしているルゥを抱っこして宿屋に向かう。
ようやくふたりきりになれたコハクはどきどきわくわくしつつ、まだついて来ようとする住人たちをしっしと手で追い払った。
「わあ、何も変わってないねっ。時間が止まってたみたい」
「そだなー、でも時間が止まってたらチビはこんなに成長してなかったけどな」
少女から大人の女性へ成長していく過程を傍で見ることができなかったのが唯一の心残り。
そればかりはリロイを憎んでいたが、影から実体に戻ることもできたしまた傍に居ることができるので、そこは文句は言わないことにする。
ぎしぎしと音を立てながら階段を上がって奥の部屋に入ると…色ぼけ魔王、後ろ手でドアをロック。
ケダモノに狙われていることを知らないラスは、ルゥをベッドに座らせてクローゼットや机の引き出しを開けて回っていた。
「チビ…今…ふたりきりじゃね?」
「え?ふたりきり?ルゥも居るからさんにんきりでしょ?」
「や、そうだけど…なんかこういうの…久しぶりじゃね?」
「旅は久しぶりだよね。新婚旅行以来?でも今はみんなと一緒に居るから違う楽しさがあるよね」
相変わらず噛み合わない会話に笑みを噛み殺しつつ、ラスがバスルームに入った途端、魔王、乱入。
またもや後ろ手でドアをロックすると、背後からラスを急襲して抱きしめた。
「コー?どうしたの?」
「一緒入ろうぜ。ルゥは今眠ってるからさ。ぐっすりだからさ。朝まで起きねえからさっ」
大興奮。