魔王と王女の物語③-Boy meets girl-【完】
「あのさあ、俺たちちょっと行きてえとこがあるからお前たち買い物でもしてろよ」
「え?コー、私も行きたい」
「すぐ帰ってくっからさ。デス、お前がしっかりチビを見張るんだぞ」
「……わかった…」
ラスの袖をしっかり握っているあたりちょっと頼りなかったが、この死神が恐るべき力を秘めていることを知っているコハクは、リロイの肩を馴れ馴れしく抱いて山の方へと歩き出す。
リロイの様子がなんとなくおかしいことにティアラは気付いていたが敢えて何も言わずに言われた通りラスたちと買い物をすることにしてパーティーは分かれた。
そわそわして挙動不審な態度のリロイが面白くて仕方のないコハクは、自身の左手薬指に嵌まっているガーネットのリングに視線を落としながら僅かに微笑む。
「お揃いのが欲しいのか?」
「お前とお揃いなんてまっぴらだけど…ティアラがそうしたいんじゃないかなと思って…」
「そだな、チビとボインはお互いはじめてできた友達だし異存はねえよ。問題は原石が簡単に見つかるかってとこなんだよなー」
「手伝ってもらうといっても、僕が自分で努力して頑張ってみる。それでも見つからなかったら…僕にヒントを与えてほしい。頼む」
立ち止まってまっすぐに見つめてきた純粋なリロイの態度にむずむずしてきたコハクは、リロイの背中をど突いて先を歩かせる。
「ったく…なんでこう俺の回りにはこういう奴が多いんだよ」
いらっとしてしまうのは、自分だけが汚れているように感じるから。
今まであまり気にしたことはなかったが――それでもこの手が黒く汚れている過去を消すことはできない。
「魔王、ここか?」
「ああ、そこだ。入り口で金払えば誰でも掘っていいらしいけどそんな簡単に見つかるかなー。原石磨く時間も含めてそんなに時間ねえぞ」
コハクはリロイと一緒に入らず、入り口の脇にあるベンチに近付いてごろんと寝転がった。
元よりリロイも一緒につるはしを持って掘ろうとは思っていなかったので、入り口で金を払ってつるはしを借りると中へ入って行く。
「お揃いねえ…。ま、チビが喜びそうだからいっか」
大きな欠伸をしてリロイからの声がかかるまで惰眠を貪った。
「え?コー、私も行きたい」
「すぐ帰ってくっからさ。デス、お前がしっかりチビを見張るんだぞ」
「……わかった…」
ラスの袖をしっかり握っているあたりちょっと頼りなかったが、この死神が恐るべき力を秘めていることを知っているコハクは、リロイの肩を馴れ馴れしく抱いて山の方へと歩き出す。
リロイの様子がなんとなくおかしいことにティアラは気付いていたが敢えて何も言わずに言われた通りラスたちと買い物をすることにしてパーティーは分かれた。
そわそわして挙動不審な態度のリロイが面白くて仕方のないコハクは、自身の左手薬指に嵌まっているガーネットのリングに視線を落としながら僅かに微笑む。
「お揃いのが欲しいのか?」
「お前とお揃いなんてまっぴらだけど…ティアラがそうしたいんじゃないかなと思って…」
「そだな、チビとボインはお互いはじめてできた友達だし異存はねえよ。問題は原石が簡単に見つかるかってとこなんだよなー」
「手伝ってもらうといっても、僕が自分で努力して頑張ってみる。それでも見つからなかったら…僕にヒントを与えてほしい。頼む」
立ち止まってまっすぐに見つめてきた純粋なリロイの態度にむずむずしてきたコハクは、リロイの背中をど突いて先を歩かせる。
「ったく…なんでこう俺の回りにはこういう奴が多いんだよ」
いらっとしてしまうのは、自分だけが汚れているように感じるから。
今まであまり気にしたことはなかったが――それでもこの手が黒く汚れている過去を消すことはできない。
「魔王、ここか?」
「ああ、そこだ。入り口で金払えば誰でも掘っていいらしいけどそんな簡単に見つかるかなー。原石磨く時間も含めてそんなに時間ねえぞ」
コハクはリロイと一緒に入らず、入り口の脇にあるベンチに近付いてごろんと寝転がった。
元よりリロイも一緒につるはしを持って掘ろうとは思っていなかったので、入り口で金を払ってつるはしを借りると中へ入って行く。
「お揃いねえ…。ま、チビが喜びそうだからいっか」
大きな欠伸をしてリロイからの声がかかるまで惰眠を貪った。