魔王と王女の物語③-Boy meets girl-【完】
「コーたち戻って来ないね」
あらかた色々見て回って公園のベンチにたどり着いたラスたちは、呑気にアイスを頬張っていた。
リロイだけならば問題はないが…何せあの魔王が一緒に行動している。
ラスは何ら不安を覚えていなかったが、ティアラは――
「魔王に変な遊びを教え込まれたらどうしよう…」
「変な遊びってなあに?でもあの2人が仲良くしてるのってちょっと不思議だよね。どうしたのかなあ」
数年前は犬猿の仲、という言葉をまさに体現している2人だった。
今はわだかまりも解けて、仲良くとまではいかないがそれなりに親しくしているように見えたが…
「女遊びとか?」
「!グラース…リロイはモテるから…そんな遊びを覚えられたら困るわ」
茶々を入れて面白がっていたグラースが少しつらそうに息を吐いた。
自分が妊娠中も重たいお腹を抱えて歩くのがとてもつらかったことを知っているラスは、グラースの手をぎゅっと握ると颯爽と立ち上がる。
「?ラス?どうしたの?」
「私、コーとリロイを捜してくるっ」
「だ、駄目よ!あなたが逆に迷子になったらどうするの!?きっと魔王がものすごく怒るわよ、やめておいた方がいいわ」
「でもグラースを早く休ませてあげなくちゃ。お腹に赤ちゃんが居るんだから安静にしてないと」
「それはあなただって同じでしょ?!とにかくここで待っていた方が…」
押し問答をしていると、膝を抱えてラスの隣に座っていたデスがふっと顔を上げた。
皆もつられて公園の入り口に目を遣ると、どうやってここに居ることを見つけたのか――コハクがぶらぶらしながらひとりで戻って来た。
ラスが駆け寄るよりも先にルゥがよちよち歩いてコハクに両手を上げると、コハクはルゥを抱っこして頬にキスをした。
「ママをちゃんと守ってたか?」
「あーうー!ぱー!」
「よしよし、お前はもう立派な勇者様だなー」
「コー、お帰りなさい。リロイはどうしたの?」
「あー、あいつはもうちょっと時間かかるぽいから今日は一泊だなー」
ティアラが顔をしかめたのを見た魔王、にやり。
「悪い遊びなんて教えてねえし」
「!ど、どうして知ってるの!?」
「俺、すげえ魔法使いだもん」
にやにやしているコハクを見て悪い予感しかしていなかった。
あらかた色々見て回って公園のベンチにたどり着いたラスたちは、呑気にアイスを頬張っていた。
リロイだけならば問題はないが…何せあの魔王が一緒に行動している。
ラスは何ら不安を覚えていなかったが、ティアラは――
「魔王に変な遊びを教え込まれたらどうしよう…」
「変な遊びってなあに?でもあの2人が仲良くしてるのってちょっと不思議だよね。どうしたのかなあ」
数年前は犬猿の仲、という言葉をまさに体現している2人だった。
今はわだかまりも解けて、仲良くとまではいかないがそれなりに親しくしているように見えたが…
「女遊びとか?」
「!グラース…リロイはモテるから…そんな遊びを覚えられたら困るわ」
茶々を入れて面白がっていたグラースが少しつらそうに息を吐いた。
自分が妊娠中も重たいお腹を抱えて歩くのがとてもつらかったことを知っているラスは、グラースの手をぎゅっと握ると颯爽と立ち上がる。
「?ラス?どうしたの?」
「私、コーとリロイを捜してくるっ」
「だ、駄目よ!あなたが逆に迷子になったらどうするの!?きっと魔王がものすごく怒るわよ、やめておいた方がいいわ」
「でもグラースを早く休ませてあげなくちゃ。お腹に赤ちゃんが居るんだから安静にしてないと」
「それはあなただって同じでしょ?!とにかくここで待っていた方が…」
押し問答をしていると、膝を抱えてラスの隣に座っていたデスがふっと顔を上げた。
皆もつられて公園の入り口に目を遣ると、どうやってここに居ることを見つけたのか――コハクがぶらぶらしながらひとりで戻って来た。
ラスが駆け寄るよりも先にルゥがよちよち歩いてコハクに両手を上げると、コハクはルゥを抱っこして頬にキスをした。
「ママをちゃんと守ってたか?」
「あーうー!ぱー!」
「よしよし、お前はもう立派な勇者様だなー」
「コー、お帰りなさい。リロイはどうしたの?」
「あー、あいつはもうちょっと時間かかるぽいから今日は一泊だなー」
ティアラが顔をしかめたのを見た魔王、にやり。
「悪い遊びなんて教えてねえし」
「!ど、どうして知ってるの!?」
「俺、すげえ魔法使いだもん」
にやにやしているコハクを見て悪い予感しかしていなかった。