週末シンデレラ
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土曜日。今日も係長と会う約束をしていた。
気がつけば毎週のように会っている。
メールは二日に一度くらいだけど、男友達というには頻度が高いと思うし、内容も冗談を交えてくれるようになり、砕けたものとなっていった。
わたしが“カオリ”になったからこそ、近づいた距離。
そのことをちゃんと説明すれば、このメイクも格好も、騙していたことも受け入れてくれるかもしれない。
メイクや髪をセットしてもらっている最中、麻子に相談してそう結論がでた。
係長に返事をする前に、正直に話そう。
準備を整え、いつも係長が迎えに来てくれている場所に行くと、彼はすでに待ってくれていた。
前回「付き合ってほしい」と言ったせいか、係長は少し照れくさそうで、なかなか目を合わせてくれない。
「あ、あのっ……都筑さん」
話すなら早めに話したほうがいい。そう思って口を開くと、緊張で顔が強張っていくのを感じた。そんなわたしを見て、係長は表情を曇らせた。