月光の降る世界へ


片岡を、これでもかって位睨み付ける。


一つ息を吸い、口を開く。



「誠太郎は――――死にましたよ」



本当はどうか分からない。


生きているかもしれないし・・・・・・


僕が言った通りかもしれない。


でも・・・・・・今のこいつにはこの言葉を言っておくべきだと思った。
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