いとしいこどもたちに祝福を【後編】
「決まってるじゃないか、秋雨にだよ。僕の春雷での用事も済んだことだしね」
「え…え?」
意味が解らない。
何故、自分が真都と一緒に行かなければならないのか。
「あの、真都さんもご存知でしょう?私は貴方の望むような身分もないし、それに…」
「陸、だろう?それなら心配ないさ。あいつなら今頃、各国の令嬢たちと見合いの最中だよ。婚姻を前提とした、ね」
「…!!」
ずしん、とまるで胃に重石(おもし)が掛かったかのように衝撃が走る。
真都は勝ち誇ったように笑みを浮かべると、少しずつこちらへ歩み寄ってきた。
「君は今日、見合いがあることを何も知らされてなかったんだろ?これではっきりしたじゃないか、陸は君を、選ぶつもりはないってことだよ」
陸が――誰か別のひとと――結婚する?
嫌。
そんなの、嫌だ。
左手首に填められた、真珠の腕輪を思わず握り締める。
「君が大切なら、僕だったら他の女との見合いの席なんかに出たりしない。陸は君を捨てたんだよ」
違う――陸は十年前の約束をもう一度したいと言ってくれた。
自分は、陸から告げられた言葉だけを信じればいい。
「ちがう、違う…!陸はっ…」
「え…え?」
意味が解らない。
何故、自分が真都と一緒に行かなければならないのか。
「あの、真都さんもご存知でしょう?私は貴方の望むような身分もないし、それに…」
「陸、だろう?それなら心配ないさ。あいつなら今頃、各国の令嬢たちと見合いの最中だよ。婚姻を前提とした、ね」
「…!!」
ずしん、とまるで胃に重石(おもし)が掛かったかのように衝撃が走る。
真都は勝ち誇ったように笑みを浮かべると、少しずつこちらへ歩み寄ってきた。
「君は今日、見合いがあることを何も知らされてなかったんだろ?これではっきりしたじゃないか、陸は君を、選ぶつもりはないってことだよ」
陸が――誰か別のひとと――結婚する?
嫌。
そんなの、嫌だ。
左手首に填められた、真珠の腕輪を思わず握り締める。
「君が大切なら、僕だったら他の女との見合いの席なんかに出たりしない。陸は君を捨てたんだよ」
違う――陸は十年前の約束をもう一度したいと言ってくれた。
自分は、陸から告げられた言葉だけを信じればいい。
「ちがう、違う…!陸はっ…」