いとしいこどもたちに祝福を【後編】
「あ…あの、悠梨さん。色々有難う、ございます」

邸へ移動するに当たって、率先してまた風弓を担いでくれているし――ただし、運び方はほぼ荷物扱いだが――優しい人なのだろう。

「あの性根が腐った架々見を相手にして良く頑張ったな。君は無力なんかじゃない、陸が正気に戻ったのは君のお陰なんだろ?もっと自信持てよ」

「…はい」

そう励ましてくれたし、やはりいい人だ。

容姿は陸と良く似ているが、少し無愛想で上背なせいか初めて逢った頃の賢夜のことを何となく思い出した。

しかし「よう、お前とは気が合いそうだな?」と風弓に話し掛けていたのは、一体何のことだろう。


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