君想歌
何とか綾を引き剥がして
また遊びに来るから、と
約束を取り付けた。


土方の後ろを歩きながら
和泉はそっと視線を落とした。

「子供のお守りで疲れたか」


敏感に後ろの気配を読み取った
土方に違うと首を振った。


「てか何だ。あの餓鬼。
最近の子供は生意気なのか?」


大人げ無いと言われたのを
相当気にしているらしい。


その前に土方の口からでた
言葉に和泉は笑わずには
いられなかった。


堪えているつもりが全くもって
笑いを隠せていない和泉の頭に
土方の拳が直撃する。


「痛ったぁぁ!!」


反射的に頭を押さえ涙目になる
和泉を良い気味だと見下ろす

土方を思いっきり睨み返す。


「甘え甘え」

そう言いながら鼻で笑う土方を
手加減なしにひっぱたいた。


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