社内恋愛なんて
私と部長が付き合っていることは、いつの間にか会社中に知れ渡っていた。
一日でこんなに広まるなんて驚きだ。
これはきっと、相手が部長だからだ。
本人は全く自覚がなさそうだけど、かなりの人気者。
部長に好意を寄せている女性がたくさんいたから、その衝撃はとても大きいものだったんだろう。
でも、あからさまに嫌がらせされるとか、無視されるといったことはなかった。
そこら辺はみんな大人で、すぐにいつも通りに接してくれた。
部長と付き合ったら大変だろうなと思っていただけに、不安が杞憂に終わってほっとする。
定時前に新卒採用会場前にもう一度顔を出すと、瀬戸内さんがこそっと私に話しかけた。
「部長と付き合ってることがバレて、なんか意地悪とかされませんでした?」
「ああ、はい。ちょっとよそよそしくなったなって感じる人はいましたけど、あからさまに敵意を示してくる人はいませんでした」
「そうですか、良かった」
瀬戸内さんはほっとして顔を緩ませた。
私のことを心配してくれていたことが伝わってきて、とても嬉しかった。
瀬戸内さんも部長のことが好きだったのに。
大人だなあ、と同い年なのに感心してしまう。
一日でこんなに広まるなんて驚きだ。
これはきっと、相手が部長だからだ。
本人は全く自覚がなさそうだけど、かなりの人気者。
部長に好意を寄せている女性がたくさんいたから、その衝撃はとても大きいものだったんだろう。
でも、あからさまに嫌がらせされるとか、無視されるといったことはなかった。
そこら辺はみんな大人で、すぐにいつも通りに接してくれた。
部長と付き合ったら大変だろうなと思っていただけに、不安が杞憂に終わってほっとする。
定時前に新卒採用会場前にもう一度顔を出すと、瀬戸内さんがこそっと私に話しかけた。
「部長と付き合ってることがバレて、なんか意地悪とかされませんでした?」
「ああ、はい。ちょっとよそよそしくなったなって感じる人はいましたけど、あからさまに敵意を示してくる人はいませんでした」
「そうですか、良かった」
瀬戸内さんはほっとして顔を緩ませた。
私のことを心配してくれていたことが伝わってきて、とても嬉しかった。
瀬戸内さんも部長のことが好きだったのに。
大人だなあ、と同い年なのに感心してしまう。