社内恋愛なんて
会議室を担当している受付の女子2名は、私の姿を見つけるとほっと安堵した表情を見せた。
私が来たからもう安心だと思ったのかもしれない。
何の解決策も用意できていない自分にふがいなさを感じる。
「すみません、営業部に掛け合ったんですけど、皆さん外出中らしくて……」
「そうなんですか。一応周りから聞こえにくい奥側の部屋に移動してもらいました」
「ああ、対応ありがとうございます。VIPルームって誰か使ってますか?」
「今は使われていませんが、30分後に社長のご予約が入ってます」
よりにもよって、社長の予約が……。
お客様が怒っているのを聞かれたら大変だ。
「狩倉さんは部屋を移動する時に、ここは一旦引き上げて、私が貴社に赴きますと言ったんですけど、お前が来ても話にならん、説明できる奴を呼んで来い、の一点張りで……」
受付の女子は、守に同情するように言った。
どれくらい怒っているのか気になって、その部屋に向かうと廊下にも聞こえるくらい大声でとにかく怒鳴っていた。
こんな状態でずっと怒られ続けている守が、少し不憫に思えてくる。
元々悪いのは、先方を担当している営業マンなのに、とんだ災難だ。
私が来たからもう安心だと思ったのかもしれない。
何の解決策も用意できていない自分にふがいなさを感じる。
「すみません、営業部に掛け合ったんですけど、皆さん外出中らしくて……」
「そうなんですか。一応周りから聞こえにくい奥側の部屋に移動してもらいました」
「ああ、対応ありがとうございます。VIPルームって誰か使ってますか?」
「今は使われていませんが、30分後に社長のご予約が入ってます」
よりにもよって、社長の予約が……。
お客様が怒っているのを聞かれたら大変だ。
「狩倉さんは部屋を移動する時に、ここは一旦引き上げて、私が貴社に赴きますと言ったんですけど、お前が来ても話にならん、説明できる奴を呼んで来い、の一点張りで……」
受付の女子は、守に同情するように言った。
どれくらい怒っているのか気になって、その部屋に向かうと廊下にも聞こえるくらい大声でとにかく怒鳴っていた。
こんな状態でずっと怒られ続けている守が、少し不憫に思えてくる。
元々悪いのは、先方を担当している営業マンなのに、とんだ災難だ。