御曹司は身代わり秘書を溺愛しています
なおも私を離さない怜人さまを何とかなだめて、慌ただしくキッチンに向かう。
私のそばを子供のように離れない怜人さまを、ただ愛しく大切な存在だと、強く思った。
食事と入浴を終え、私は広いルーフバルコニーに佇んでいた。
十二月の澄んだ空気は都心の夜景をさらに鮮やかにして、この世のものとは思えない幻想的な美しさだ。
いつの間にか入浴を終えた怜人さまが、カシミアのストールを持って背後から近づき、ストールごと私を抱いた。
「せっかく温まったからだが冷えてしまう。もう中に入って休みましょう」
「そうですね。今日はいろんなことがあって、少し疲れました」
そう答えると、彼は私の手を引きベッドルームへと誘う。
扉を閉めた途端軽々と抱き上げられた。広いベッドに横たえられると、そのまま彼の体が重なる。