御曹司は身代わり秘書を溺愛しています
「あっ……ふっ……」
今まで経験したことのない官能的なキスに、自分のものとは思えない声が漏れる。
その声に呼応するように、怜人は執拗に私の唇を貪り、ふわりと開いてしまった隙間から狡猾な舌を滑り込ませて、思いのままに口腔を貪った。
部屋の扉に押し付けられたまま、どれくらい唇を合わせていただろう。
ようやく体を離した怜人が、見たこともないくらい妖艶な眼差しで私を見つめる。
「一年ぶりの再会があんな場面だなんて……。もう我慢できない。ちゃんと手順をふむつもりだったけど、もう限界だ」
そう言い放つと私を抱き上げ部屋の奥まで進み、ダブルベッドの上に横たえる。
そしてじっと私を見つめながらスーツの上着を脱ぎ、ネクタイを外すと、両袖のカフスを外した。
仕立ての良いシャツが脱ぎ捨てられると、逞しい胸があらわになる。
「悪いけど今日は手加減できない。……覚悟して」