御曹司は身代わり秘書を溺愛しています
いつも優しい紳士的な彼が見せる荒々しい顔に、ほんの少し怖気づいたものの、すぐにすべてを受け入れる覚悟を決める。
怜人はベッドに膝をつき、ゆっくりと私に覆いかぶさってきた。
彼の唇が私のそれを深く味わい、着ているものをすべて取り払うと、長く骨ばった指が体中を確かめるように行き来する。
心臓の鼓動が速くて、苦しい。
それに、彼の高い体温に染められ、私の体温も上がる。
会いたくて仕方なくて、本当は毎日のように夢の中に登場していたなんて、怜人に言ったら笑うだろうか。
そう思いながら、これが夢じゃないことを彼の髪に触れて確認する。
すると、私の胸の上で忙しくキスを落としていた彼の顔が、フッと上げられた。
いつもオフィスで見ていたより、ずいぶん無防備で幼い。
見たことのない顔を見せられて、また愛しさがこみあげてくる。
「夢じゃない……?いつもこんな風に、あなたを僕のすきにしていたら、唐突に目が覚めて愕然とするんだ」
頼りなげに呟いた彼の頭を抱き寄せ、私の方からキスをした。
離れている間、彼も私と同じ気持ちでいてくれていたことが嬉しくて、胸がいっぱいになってしまう。
大好きな人に触れられ、体中で彼を、愛を感じる。
あまりにも幸せすぎて、眩暈がしそうだ。