強引専務の身代わりフィアンセ
「最初はティエルナへの対抗意識だった。あんなふうに笑って欲しかった。でも、それは仕事でじゃない。美和自身に笑って欲しかった。Im.Merに対してじゃなくて、あの顔を俺に向けて欲しかった」
こつんっとおでこをくっつけられると、彼の瞳の奥に自分が映っているのが見えた。伝わる温もりと射貫くような眼差しに心が震える。
「引きの良さを持っていても、それだけじゃ駄目なんだ。見つけるだけなら意味がない、自分のものにしないと。美和だって言っただろ?」
『なかなか見つけられないものを、手に入れるのが難しいものを、ちゃんと自分のものにしてしまうのが一樹さんのすごいところなんだと思います』
河原でなにげなく彼に投げかけた言葉を思い出す。ああ、やっぱり一樹さんはすごい人だ。彼は私の頬を指先でゆるやかになぞっていく。怖いくらい真剣な瞳に、目を逸らすことも、瞬きすることもできない。
「美和が見つける必要はない、俺が見つけるから。こっちはずっと探してたんだ。そして、やっと見つけた」
「私、見つけられる側だったんですか」
目の奥がじわりと熱くなり、わざとおどけて言ってみせる。すると彼はかすかに笑ってくれた。
「そう。それで、おとなしく俺のものになってくれたらいい」
「断るっていう選択肢はありますか?」
「ないな。どう言おうと、必ず手に入れる」
迷いのない口調に胸が詰まる。けれど一樹さんはすぐに顔を歪めて珍しく不安げな顔を見せた。
こつんっとおでこをくっつけられると、彼の瞳の奥に自分が映っているのが見えた。伝わる温もりと射貫くような眼差しに心が震える。
「引きの良さを持っていても、それだけじゃ駄目なんだ。見つけるだけなら意味がない、自分のものにしないと。美和だって言っただろ?」
『なかなか見つけられないものを、手に入れるのが難しいものを、ちゃんと自分のものにしてしまうのが一樹さんのすごいところなんだと思います』
河原でなにげなく彼に投げかけた言葉を思い出す。ああ、やっぱり一樹さんはすごい人だ。彼は私の頬を指先でゆるやかになぞっていく。怖いくらい真剣な瞳に、目を逸らすことも、瞬きすることもできない。
「美和が見つける必要はない、俺が見つけるから。こっちはずっと探してたんだ。そして、やっと見つけた」
「私、見つけられる側だったんですか」
目の奥がじわりと熱くなり、わざとおどけて言ってみせる。すると彼はかすかに笑ってくれた。
「そう。それで、おとなしく俺のものになってくれたらいい」
「断るっていう選択肢はありますか?」
「ないな。どう言おうと、必ず手に入れる」
迷いのない口調に胸が詰まる。けれど一樹さんはすぐに顔を歪めて珍しく不安げな顔を見せた。