秘密の懐妊~極上御曹司の赤ちゃんを授かりました~
「ま、まさか、翔悟さんがこの可愛い猫のぬいぐるみをレジに持って行ったんですか?」
「言うな! 俺だってけっこう恥ずかしかったんだから」
相当恥ずかしかったのは真っ赤になっている顔を見たら一目瞭然で、「ふふっ」と笑い声が自然と漏れた。
「笑うな。恥ずかしさが蘇る」
「だって想像すると面白い。でもありがとうございます。私のために、本当に嬉しいです」
笑いが止まらなくて、そして幸せすぎて、目に涙が浮かぶ。
「あっ、今お腹蹴られました。この子も、パパ面白いって言ってます」
「違う。あんまりパパを虐めるなってことだろ」
腹部をさすっていた手に、翔悟さんが大きな手を重ねた。私を見つめる眼差しに甘さが混じっていく。
「またここに来るのも、生まれてくる命も、楽しみだな」
弧を描いた互いの唇をやわらかく触れ合わせ、私は翔悟さんに抱きつく。
しっかりと支える力強い彼の腕を感じながら、幸せと共にゆっくり瞳を閉じた。
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