ヤンデレ彼氏に監禁されて
この訪問は私が連絡をしたからの訪問で、別に不思議ではないけど


こんなに、早く来てくれるとは思わなかった


安心感で、また涙が出そうになる


そんな私の顔を一瞥し、彼は頭を撫でてきた


安心して


そう語るかのような暖かい行動の中に


『どっちが、やったんだ』


そんな暗い声を聞いた


いきなりすぎて、戸惑う


だからその言葉の真意を深く考えず、あっちと私が男の方に視線を送れば


――それが、いけなかった


最初に分かったのは、悲鳴


次に、分かったのは

男を殴り続けるクルキさんを見た


怒り狂い、我を忘れた
――とは、違う


彼は、冷静だった

怒り特有の歪んだ顔はせず無表情で


拳を赤く染めていく


『なっ、お前――ぎ!』

仲間がやられていると応戦しようとした片棒だったが、椅子ごと壁に飛ぶ


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