ヤンデレ彼氏に監禁されて
「だから……、悲しいんだね」


「…………まあね。未練なんか残ってないのに、中途半端な優しさを貰っちゃったから。

暗いからさ、私。変な罪悪感を持ってる」


「罪悪感なんか持つ必要はないよ。彩芭ちゃんが、悪いことをした訳じゃない。

――ただ、彼の愛した人が『彩芭ちゃん』だっただけの話しなんだから。

人が人を好きになるのは普通のことで。彼は普通と違った。ほら、その中に彩芭ちゃんの責任があるかな?

少しきつい言い方になるけど……。その罪悪感は、ただの自分よがりだよ。誰も彩芭ちゃんに、罪を求めていないんだから。

というよりは、誰も彩芭ちゃんが悪いなんて思ってないから」


「…………」


まずい、泣きそうになった


かなり胸にくる言葉


誰も、私に罪を求めていない


確かに、この罪悪感は自分よがりだろう


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