ハッピークライシス









「ロゼ様は、そこで座っていて」

「はい」

「いいですか、絶対に動かないでくださいね」



情事の後、しばらくソファで余韻に浸っていたリサは、ふらつく身体をゆっくりと起こしながらユエに言った。
アルコールで判断能力の低下した状態でも、彼女の態度は頑なだった。


ユエを小さな椅子に座らせた。両腕を後ろに回し手錠を掛け、さらにロープで椅子ごと身体を縛り上げた。

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