ハッピークライシス



「結局、ロマッリオは死体となって港に上がった。左足に2発、心臓に1発、リボルバーで撃たれていた。真正面から3発の銃弾を食らわすとは相当の腕の持主だ。ヤツはファミリー随一の武闘派だからな」

「撃った人間に心当たりは?」

「…いや。敵対組織はいくつかあるが、こうも唐突にレヴェンのカポを殺すマフィアがいるとは考えにくい。結論は、ロマッリオがプライヴェートで関わった人間ではないかということだ」


無表情のまま、そう言いきった。


「ロマッリオは"時計"収集を趣味としていて、コレクターたちの間ではかなり有名だったらしい」

「それは、良い趣味だ。俺も好きだぞ」

「…無節操なお前と一緒にするな。ロマッリオは、仕事を終えるたびに貰う報酬で必ず時計を購入していた。貴重な品をいくつも所有していて、時には売却の取引なんかも行っていたらしい」

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