ハッピークライシス


「どうしてもというからこの仕事を受けたけど、団長のシヴァを消したことはヤツらにすぐバレるわよ」

「シヴァにこの絵を渡すよりマシだろう。あの親父、いつもあの美術館で彼女を舐めるように見てた。いっそのことあの場で撃ち殺してやろうかと思ったよ」

「…呆れた」


シホは肩を竦めた。
暫らくは、きっと何をいっても彼に届くことはないだろう。彼はすっかりメテオラの微笑みにやられている。

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