この空のした。〜君たちは確かに生きていた〜



 利勝さまだ!どうしよう、本当に!?

 あんなにお会いしたかった、利勝さま!!

 ここは、利勝さまのご自宅だったんだ……!!



 思いがけない再会に、心の準備もできていない私の心臓は急速に高鳴る。


 利勝さまに聞かれたことにも答えず、ただ、利勝さまのお顔を見つめるばかり。


 ……十数日ぶりに見る、利勝さまのお顔。


 あの時と同じ。やっぱりコワイお顔をなさってる。


 (―――あれ?でも、どうして? )


 さき子さまはたしか 『雄治』って………。



 「あら!……もしかして、ふたりともお知り合い?」



 くら子さまのお言葉に、

 『私がお会いたかったのは、探していたのはこの方なんです!』

 そう言おうとした。

 けれど、



 「別に知り合いでも何でもありません!! ただ顔を知ってるというだけです!!」



 目をそらして突っぱねるように利勝さまはおっしゃった。


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