七尾夕葵(ゆずき)、高校二年生。
両親は私が小学校に上がるより早く亡くなり、おばあちゃんとふたり暮らし。
そのおばあちゃんもつい先日亡くなった。
そして私に突きつけられたのは、
“なつにぃと結婚するか、無一文になるか”
なつにぃは私のお隣さんで、ずっと兄妹みたいに育ってきた。
しかも、いまは私の担任。
そのなつにぃと結婚しないと、遺産は渡せないっておばあちゃんの遺言。
高二の私にそんな重大な決断、できないよー!!!
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tomomocake様、アヤルン様
素敵なレビュー、ありがとうございます。
目次
- 第一章 十七歳にして人妻になりました
- 第二章今度聞いてみようかな
- 第三章少しでもバスが遅く来ることを願ってた
- 第四章結婚してよかった、って思ってた
- 第五章煙草と汗のにおいが微かにした
- 第六章今日の晩ごはんは、ハンバーグだから
- 第七章……なんか凄く、倖せだった
- 第八章なんとか、ぬ、け、だ、そ、う……
- 第九章嬉しそうな顔、してるから
- 第十章思ってもいなかった
- 第十一章ひたすら憂鬱でしかなかった
- 第十二章なんでか私も笑ってた
- 第十三章このときは誰も知らなかった
- 第十四章満面の笑みになった
- 第十五章不安そうに震えていた
- 第十六章二度と訪れないだろ、って思ってた
- 第十七章すでに緊張してきた
- 第十八章ましになるかもしれない
- 第十九章深い深い眠りへと落ちていった
- 第二十章終止符を打った
- 第二十一章頑張れそうな気がしてた
- 第二十二章心配し過ぎなんじゃないかなーとか思い始めていた
- 第二十三章傍にいられなくなるから――
- 第二十四章もっと仲良くしたいな
- 第二十五章自分でも身勝手過ぎると思うことを考えていた
- 第二十六章眩しそうに細くなってた
- エピローグ 可愛い子なんだ ろうな、とか思ってた