愛を知っているけど、いじめられてしまった少女。愛を受けられず、感情を欠落させさせてしまった少女。
辛くて、苦しくて、けれども恐らくこれ以上ないほど純粋な愛がテーマの物語です。
人の一面がどれほどまでに醜くて、汚いのか。人の一面がどれほどまでに美しく、優しくいられるのか。
上記の通り、とてもストレスのかかる陰鬱なストーリーとなっています。けれども、最後には必ずよかったと言わせてみせる。そんな物語として描きました。
不幸のどん底で彷徨っていた主人公の奏(かなで)がある少女と出会い、未来を切り開いていく。そんな世界を、ほんの少しだけ覗いてみませんか?
- あらすじ
約6年前、いじめと虐待、地獄の日々を生きていた赤坂 奏は「もう死にたい」と願っていた。
そんな彼女を救ったのは他の人とは違う、赤い眼を持つ一人の少女。
22歳になった奏は雨の降る日に傘を掲げ、遠い日の記憶を思い出す。
二人が過ごした、たった一年だけの記憶を今、鮮明に思い出し、奏は一つの約束を交わす。
「もう一度、会いに行く――」と。