この空のした。〜君たちは確かに生きていた〜
すっかり顔面蒼白になる私を見兼ねて、兄さまが制するように利勝さまの肩を叩いた。
「おい雄治。いくらなんでもそれは酷だろう。
戦が終わったあとで、俺達の屍を探させる気か?ゆきには無理な話だ」
「そ……そうです!無理です、私にはできません!!」
青ざめた顔のまま、利勝さまを見上げて訴える。
――――やめてください!
利勝さまの死なんて、考えたくもない!!
ましてや その亡骸を探すなんて……!!
けれどそれらの言葉を無視して、利勝さまは強い瞳で私を見据えておっしゃった。
「足を理由に、城で役に立てないと言うのなら仕方ない。
敵に辱めを受けるより、死を選ぶのも当然のこと。
だが、死ぬのはいつでもできる。
お前も会津藩士の娘なら、自害するのはせめて何かの役に立ってからにしろ」
いつもの利勝さまらしい、突き放すような口調。
それでも 今回だけは、厳しい言葉に泣いてしまった。
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