「第2回ベリーズカフェファンタジー小説大賞」エントリー作品一覧・人気順

条件
「第2回ベリーズカフェファンタジー小説大賞」

検索ワード
を含む
を除く
検索対象
ステータス
作品の長さ
コンテスト
その他の条件
105
表紙を見る 表紙を閉じる
人間に迫害され、黒い森に住む魔女モニークは昔からある夢を見る。金色のたてがみを靡かせた獅子がモニークに愛を乞うのだ。ある日、モニークは森の入り口で倒れているイグナシア王国の第一王子レオンを見つける。彼は大魔女グラシオンに操られた第二王子のハロルドに討たれ、森に捨てられていた。グラシオンから呪いを受けたレオンは容姿も変わり深い傷を負っていたが、モニークの看病で徐々に回復する。モニークとの生活で安らぎを得ていたレオンだが、彼を探しに来たアルベールから、民衆がハロルドの悪政に苦しめられ、国が荒れていると聞く。レオンはモニークと共に王位を奪還するために城へ向かう。レオンは騎士、モニークは侍女として王宮に潜り込み、グラシオンがハロルドを操っていることを知る。モニークは久しぶりの人間たちとの交流に戸惑いながらも、薬草などの豊富な知識や料理の腕前などで周囲の人々の信頼を得て、次第に溶け込んでいく。そしてレオンに協力するうちに、彼の優しさや民を思う高潔な心を知り惹かれていく。ハロルドとグラシオンを負い詰めた二人。最期の時、人間への憎悪を口にするグラシオンにモニークは癒しの魔法をかけ、憎しみに捕らわれたグラシオンの心を解放する。呪いが解けたレオンは元の姿に戻る。レオンこそがモニークが長年夢に見ていた運命の相手だった。操られていたとはいえ謀反を起こしたハロルドは裁きにより処刑されるはずだったが、モニークが庇う。傷ついた心を癒されたハロルドは全ては自分の弱い心が引き起こしたことと反省し、レオンの側でイグナシア復興を手伝う。レオンはモニークに求婚。しかし「私はあなたには相応しくない、民も魔女の王妃なんて望んでいない」と言い残し、モニークは森に帰ってしまう。ある日、森にアルベールが訪れ、王宮へ。レオンに手を引かれバルコニーに出ると城の外にモニークの友人達を始めたくさんの人々が集まっていた。「モニークは悪い魔女か?私には相応しくない、この国の王妃と足り得ない人物か?」とレオンが問うと、人々は口々に異を唱え、二人を祝福する。民衆の声に押され、モニークはレオンの愛を受け入れる。数十年後、レオンを見送ったモニークは身分を返上し黒い森に戻っていた。以前と違い、今は人々に囲まれている。民に尽くしたモニークは黒い森の魔女さまと慕われていた。一人ではない幸せを噛みしめるモニークはレオンに感謝の祈りを捧げる。
表紙を見る 表紙を閉じる
ルリア・シューレベルトには前世の記憶がある。義理のきょうだいは婚姻できない世界で、それに構わずに一途に自分を慕う義弟を冷たく突き放し続けた記憶だ。 慈善家の父が、将来有望な若者を引き取ると言ったとき、その記憶が掠めた。そして父が連れてきたのは、前世の義弟の生まれ変わり・レイだった。レイに前世の記憶があるかわからないため、ルリアはどのような対応をすべきか迷う。そのうちに、二人の間には微妙な溝ができてしまう。 ルリアは母が亡くなったため早くから社交界に出ることになり、きつめのメイクで、隙を見せないように立ち回ってきた。そのため同世代から浮いている。社交界デビューしたレイとルリアの間の微妙な空気を察知した世間は、二人を不仲であり、ルリアが平民育ちのレイを虐めているのではないかと噂する。それでレイが周りに溶け込めるなら、と静観するルリア。幼馴染のラズは事情に通じているので慰め半分、からかい半分でルリアの気持ちを晴らしてくれる。 しかし、思いのほか強くレイが否定して回ってるのを知り、嫌われているのではないのかもしれないと思うルリア。直接尋ねると、「どのような態度を取るべきか決めかねている」というようなことを言われる。同じ気持ちだと伝えるルリア。距離が縮まる。 貴族の子女が通う魔法学校に入学するレイ。そこで今代の聖女や王子と親しくなったと聞き、ルリアはレイが周りに溶け込めていることに喜ぶが、レイは何故か複雑な様子。そんなある日、魔法学園の演習でレイが怪我をしたとの報が入る。駆けつけた先で、ルリアは聖女に「レイは貴女に認められようと無理をしてこんなことになったのだ」と糾弾される。動揺するルリア。そこにレイが現れ、ルリアを庇う。 やはり自分の態度が無理をさせていたのではないかと言うルリアに、レイはそれは違う、自分の問題だと告げる。前世の記憶があることを告白するレイ。ルリアが己もそうだと告げると、感極まったように抱きしめてくる。前世でも今世でも自分のことを想って泥をかぶろうとしてくれる貴女が好きだと言われ、戸惑う。まだ答えはいらない、けれど恋愛対象として見てほしい、と言われ、約束する。その日から好意を隠さなくなったレイに戸惑いはあるものの、遠くないうちに答えを告げることになるのだろうと思うルリアなのだった。
【プロット】竜水晶の祠~人は神を救えるか~

総文字数/3,504

ファンタジー5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
神々の時代より少し後の世のこと。 巫女のリィは、大陸の西の果てにある「竜神様の祠」に参拝していた。しかし、賊に襲われ、竜神が封じられているという水晶玉を奪われてしまう。 焦るリィの前に、祭壇の奥から不思議な男性が現れた。実はその男性こそが竜神。水晶玉は封印のための神器に過ぎなかったのだ。 竜神は、リィに頼みごとをする。 「あの水晶玉には、かつて僕を封印してくれた神官が宿っているんだ。どうか彼を助け出すのを手伝ってほしい」 遥か昔、竜神は、 この世の創造主であり、全ての母にあたる原初の神、天神に狙われていた。 天神から身を隠すため、竜神は神官に頼んで自分自身を封印させたのだった。 「彼は恩人なんだ」 そう話す竜神に、リィはうなずく。 「一緒に行きましょう」 しかしリィは複雑だった。「竜神が暴走した時には神殺しをする」という重い使命を先祖代々受け継いでいたのだ。 竜神には使命を秘密にしたまま、竜神や仲間達と共に封印の水晶玉を探す旅に出る。 一方、天神もまた同時期に封印を破っており、竜神を狙い始める。 水晶玉を探す旅を続けながら竜神を守っている内に、リィと竜神はお互い惹かれあっていった。 しかし、時間が経つにつれ、竜神の力は不安定になっていく。 竜神はリィをすっかり信頼しており、 「リィがいるから大丈夫」 と微笑むが、リィは気が気ではない。 やがて、恐れていた事態が起きる。 竜神の力が暴走を始め、リィはそれを阻止すべく、父から受け継いだ神殺しの武器を発動させた。 動揺する竜神。そこへ天神が現れ、邪魔物のリィを吸収し、リィを失った竜神は悲嘆のあまり、水害の禍神となってしまった。 吸収されたリィは、 天神の内部で、神殺しの武器と化していた父や、天神に吸収されていた水晶玉に宿る、先祖の神官の魂と邂逅する。 リィは「竜神を裏切った。全てを壊してしまった」と絶望していたが、父達はリィを励まし、リィを天神から分離させる。 復活したリィは竜神を鎮め、天神と対決。 天神が竜神を求めた理由は、「自分は誰にも愛されていない」という恐怖と絶望ゆえだった。 「あなたの苦しみを分かち合いたい」 リィが差しのべた手を、天神は取り、天神は人間へと生まれ変わった。 そして竜神もまた、人間になることを望む。 後にリィとかつての竜神は結ばれ、人助けを惜しまない、愛情深い人生を歩んだという。
花琳伝~宮廷の花は切なく溺愛される~

総文字数/1,525

ファンタジー4ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
周の姫である花琳は、冒険心の強い人だった。 ある日、湖に遊びに行くと、ふいに湖に落ちてしまった。 助けたのは、余揮という軍人だった。 余揮に一目惚れをした花琳は、毎日のように湖のほとりにある小屋に通う。 いつの間にか花琳と余揮は、恋人同士になった。 そんな時、敵国・高が周を襲うという情報が入った。 そして、隣国・汀が守りに来る。 汀の王・修礼と結婚しろと花琳の父に言われ、花琳は修礼と結婚する事に。 だが、高に襲われ、周と汀の連合国は、劣勢になり破れてしまう。 しかも敵国・高を率いる将軍は、何とあの余揮だった。 傷心のまま花琳は、敵国高の王・列決に嫁ぐ事になる。 敵国に嫁いだ花琳は、冷たい列決の間に、溝ができる。 そしてまた敵に勝利した列決は、また相手国の姫・優英を連れてくる。 列決の妻で今は妃に格下げになった宇春もいる。 妃達が争う宮殿の中で、列決は花琳を溺愛する。 だが花琳は、心の中で余揮を想い、二人は再会し愛し合うようになる。 しばらくして、花琳の兄・紅運が、列決の国・高を攻めるという話を聞いた。 再び高と周は争うが、高の将軍・余揮に周は破れてしまい、花琳の父は自殺してしまう。 何とか生き残った花琳の兄・紅運を救ったのは、余揮だった。 今でも花琳を想っている。 余揮と花琳は再び愛し合うようになるが、夫である列決はこれ見よがしに、余揮を陥れる。 そして好機を伺っていた兄・紅運は余揮と一緒に、列決を襲う。 だが兄・紅運は破れ、列決に殺されてしまった。 余揮は裏切り者として、百叩きの刑にされ、牢屋へ。 そこを見舞う花琳。 そして列決も、その牢屋に辿り着く。 列決と余揮で、花琳を巡って決闘が行われる。 しかし、余揮をかばって、花琳が傷を負ってしまう。 そして列決はやっと、溺愛していた花琳を、余揮に渡す。 こうしてやっと花琳と余揮は、一緒に暮らせる事になった。
表紙を見る 表紙を閉じる
あらすじ 星野香(ほしのこう)は、占星術マニアの大学三年生。就活で惨敗を繰り返していた香は面接に間に合おうと点滅し始めた信号を渡っていて交通事故に遭った……はずなのに、気が付いたらファンタジーな祭壇の上で目が覚めた。望んでいた社会人デビューではなく、天の神子を呼び出す儀式で異世界デビューしたらしい。期待に燃える異世界民に促されつつ香が身体を確認すると、握り締めていたスマホが自分の手首にあざのような紋章として刻まれ、身体と一体化する。悪戦苦闘の末それを起動してみたものの、使える能力は偏愛していた占星術ソフトのみ。それが分かった異世界の人々は、香を期待はずれのハズレ神子と決め付けて、がっかりして去っていく。そんな異世界の人々の中で、儀式の担当だった中級民のモリバと恋占いに興味を持った下級民のリタは香の異世界生活の手伝いを引き受けてくれる。モリバの援助とリタの応援の元、起動して異世界の天体に対応したソフト「スターゲイナー」を使って占いで生活していこうとする香。初めは単なる「よくあたる占い」だったものが、天候や収穫、猟の獲物の穫れる場所や時期など、占いの幅が広くなるにつれてあらゆる事に影響を及ぼし始める。未来予知や医術や呪術に使える事が分かり始めた頃、香の身辺が騒がしくなる中で、最初にハズレ扱いした王族までもが政治への利用を目的として香を召し上げようと近付き始める。王族の頼みに応えていくうちに、香はこの世界にかつて召喚された人々が残した物を発見し、役目を終えると次の神子を召喚するために生け贄として殺されてしまうことを知る。異世界ライフを全うするか元の世界に帰るのか、どちらにしても不本意な死を避けたい香。先人の日記を調べた香は、異世界に来た者は元の世界では存在そのものが消えること、そのため帰ることは不可能なことを知る。戻れないことを知った香は、王族の希望を叶えつつ、なくてはならない存在になる道を模索する。予言を与えるだけでなく異世界の人々に対して自分の知識を教育していくことで地位を築き、王族の内部対立を丸く収めて実はみそっかすの第四王子だったモリバを王位につけることで香は異世界での居場所を手に入れる。
表紙を見る 表紙を閉じる
わたし、華僑令嬢マイケル24才。 恋愛スポットを、お遍路していたら 次元大師に強制スカウトされて、 異世界トリップしてしまった! 元の世界に戻る為、大師が設定した 調整条件をこなして、転移門を 目指すしかないの?! お城って入れないよ!なら、 成り上がって、城の地下牢にある 転移門に絶対辿り着くしかない!! 本当は恋愛体験したいのに、 ジョブチェンしまくって進め? テュルク王将軍の寵愛受けて 恋する気持ちは 止められないでしょ?! なのに、 どうして最後はこんな事に。 華僑の令嬢 マイケル・楊 24才は、 調整世界で、 マイーケ・ルゥ・ホァングァンに なって、 カフカス王領国 の テュルク・ラア・カフカス王将軍 26才に恋して、投獄、斬首される。
囚われのおやゆび姫は異世界王子と婚約をしました。

総文字数/134,245

恋愛(その他)181ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
バイリンガル秘書として、仕事に夢中になっていた久我朱栞(くが しゅり)は、ある日突然異世界である「シャレブレ」に転移してしまった。 しかも、姿はおやゆび姫ほどの小さな妖精だった。けれど、夜には体は人と同じように大きくなるというハーフフェアリになっていた。 それを助けたのは、シャレブレ国のシエレア地方領主のラファエルだった。 慣れない異世界にも必死に生きていこうとする朱栞をラファエルは優しく助けてくれ、少しずつシャレブレでの生き方を見つけていこうとする。 そして、妖精としてラファエルと契約し、ある願いを叶えるために婚約を結ぶことになった。 それでも、ハールフェアリが王子であるラファエルと契約する事を反発する人も多かった。 そんな時に、元の世界で長年片思いをしつづけていた穂純(ほじゅん)が見つかり... 異世界でも夢を追いかけ、新しい恋を知ろうとする小さな妖精と王子様の物語。 久我 朱栞(くが しゅり) バイリンガル秘書として英語、スペイン語、日本語などがしゃべれるバリバリのキャリアウーマン。趣味は全世界の絵本や物語を読むこと。そのために語学勉強は惜しまない。 ラファエル・セリベーノ シャレブレ国第6王子。シャレブレ家とは親戚。頭脳明晰で身体能力も高い。王子とは別の仕事もしており、謎も多い。 榊 穂純(さかき ほじゅん) 朱栞の先輩であり片想いの相手。会社を立ち上げ社長として働いていた。朱栞にも仕事を頼んでいた。穏やかで、人望が厚い。
表紙を見る 表紙を閉じる
前世でとある乙女ゲームが大好きで、その中で推しであったレイガーダ・ディロスが心の底から大好きだった私は、ファンタジー世界に転生した。 もしかしたらよくある乙女ゲーム世界転生では? と期待する中で 「なんですってえええええええええ!!」 私は驚愕の事実を知った。 ――それでも私は愛しいレイきゅんに会い、そしてレイきゅんを幸せにすることを誓った。 大好きな推しを幸せにするというそれだけを目標に暴走気味な転生少女の物語です。
表紙を見る 表紙を閉じる
 気付いた時には『私』は森に居た。生活圏内にこんな森はない、というのはわかるのに、自分の名前もさっきまで何をしていたかも思い出せずパニックになりかけたところに現れたのは、白銀の髪と赤い目をした、人間であるはずなのに『ウサギ』だ、という意識を抱かせる謎の青年。『時計の狂った白ウサギ』――『白兎(ハクト)』と名乗った彼は、『私』を『お客様(アリス)』と呼び、ここは『不思議の国(ワンダーランド)』であり、世界を踏み外した者が訪れるこの場所に『私』は体を置いて訪れてしまったため近いうちに死ぬだろうと告げる。  死にたくなければ『アリス』としてこの世界を巡り、元の世界へ戻る手順を踏めばいいと言われ、『私』は半信半疑ながらその言葉通りにすることを決める。  白兎に導かれ、『帽子屋』『トゥイ―ドル兄弟』『芋虫』のいずれかに会うための三叉路を示されれ、進んだ先で『帽子屋』と出会う。世界について詳しく教えてくれる帽子屋。帽子屋に示された道を行くと、今度はトゥイ―ドル兄弟に出会う。トゥイ―ドル兄弟はこの世界の歪さを語り、消える。今度は白兎が現れ、城に連れて行かれ、赤の女王と会う。この世界のおかしさを実感する『私』。  再び帽子屋の元を訪れ、『不思議の国のアリス』との食い違いについて訊ねると、「もはやこの世界はどうしようもなく狂っている」「かろうじて残る『設定』を繋ぎ合わせて帰るといい」「チェシャ猫が鍵だ」と言われる。  白兎を探して彷徨う『私』の元にチェシャ猫が現れる。敵対心をむき出しにしていた彼だったが、三叉路を選ぶときに拾った懐中時計を見て動揺する。懐中時計を奪い取られそうになったとき、『私』は初代の『アリス』の記憶を見る。  初代『アリス』がこの世界を愛していたこと、皆に幸せになってほしいと願っていたことを伝える『私』。チェシャ猫は敵対心をおさめる。しかしそこに白兎が現れ、それではこの世界が壊れてしまう、だから『私』には『アリス』としてこの世界を維持してもらわなければ、と言う。 自分勝手な理論だと思う『私』。けれど事情がわかってしまった故に怒りにまで昇華できない。『お客様』であり『主役』である『アリス』の性質を利用して、世界を作り替えることにする『私』。  『不思議の国』と現実世界を行き来することで『不思議の国』を維持するようになるのだった。
表紙を見る 表紙を閉じる
ルーリエは一度も森で暮らしたことのない宮仕えエルフ。かつてルーリエの母が城で働いていたため、ルーリエは城の使用人居住スペースで育った。 見た目や精神年齢は若い乙女といったルーリエは、城で働く仲間とともに日々自分の仕事をがんばっている。(ルーリエの仕事……果物を育ててジャムをつくるのがメイン。エルフの種族がこの世界から受けている加護により、ルーリエが栽培すると植物はよく育つ。果樹園だけでなく城の庭園の花も育てている) 仕事にやりがいを感じているルーリエだったが、ある日、なんやかや理由をつけられ城での仕事をリストラされる。 突然「エルフは森へお帰り」と言われても途方にくれてしまう。 申し訳程度の退職金もはたして森で役にたつのかと不安になるルーリエ。 森がどこにあるかさえ知らないと城の者に訴えかけると「それもそうだ」と馬車で遠くの森まで運ばれて、森の入口にポイと捨てられてしまった。 今の状況についていけないルーリエだが、こうなってしまった以上今日からこの場所で生活してなければいけない。 泣きたくなるのをこらえ、森の中に進んでいくと、人間の若者がいた。 城の外の世界をあまり知らないルーリエは青年に対して警戒心を持っていない。 彼が善良そうにみえたので、ルーリエは自分の身の上を話す。 青年アルは、ルーリエを心配し、仲間のエルフを探すと言ってくれたが、ルーリエは自分と母親以外のエルフを見たこともない。 直接会ったことはないが、森で暮らすエルフの中には、ルーリエのように森を知らないエルフを森を捨てた裏切り者とみなす者たちが一定数いる……と母から聞いたことがある。 ルーリエが事情を説明するとアルはこれも乗りかかった船だと覚悟を決め、色々あぶなっかしいルーリエを守ることにした。 こうして二人の共同生活が始まる。 慣れない生活を頑張るルーリエと彼女を支えるアル。二人に恋が芽生えたとき、森の入口に男がくる。ルーリエをむかえにきた城の者だ。 ルーリエがいなくなったことにより城は不都合がおき、彼女を再雇用したいと言ってきたのだ。 ルーリエは城での便利な生活よりアルとの森での暮らしが気に入ったので、城には戻らないと返答。 簡単に引き下がらないと思われた城の使いだったが、アルが王位継承権は捨てた隣国の王子だとわかると、ルーリエをあきらめざるを得なかった。結ばれるルーリエとアル。
表紙を見る 表紙を閉じる
エリーには前世別の世界で姫だった記憶がある。平民出の魔法使いとの身分違いの恋に身を焦がし、来世で結ばれようと誓い合った記憶。他国からの侵略によって死するその時に、魔法使いが魂に刻んだ魔法によって記憶が保持されたのだった。 しかし周囲に魔法使いの生まれ変わりらしき人物が見つからないまま16年。幼馴染との縁談が上がってきてしまう年齢になってしまったところで、突然魔王に攫われる。 おとぎ話の存在レベルで人間界に干渉してこなかった魔王が何故!?と思ったら、魔王ニクスこそ、結ばれようと誓い合った魔法使いの生まれ変わりだった。 この世界の魔王はシステム的な存在であったため、記憶を取り戻すのに時間がかかったのだという。 前世と違ってお互い身分の違いに阻まれる立場でもないしさあ結婚しよう、と求婚してくるニクスに戸惑いながらも了承しようとした途端、エリーは意識を失う。そしてこの世界を作った神に「貴女の運命の人は幼馴染の勇者であり、魔王と結ばれると大きな運命がねじ曲がり世界が壊れるのでやめてくれ」と告げられる。 目を覚まし、それをニクスに伝えるも、ニクスは「君さえいれば世界なんて壊れてもいいし、君と僕が生きる世界くらい作れるから結婚しよう」と頓着しない。 16年生きた世界なので、死んでほしくない人もいるし世界が壊れたら自責でおかしくなると思う、とニクスを宥めすかし、何とか世界に影響のない形で結ばれる方法を探すことに。 しかし幼馴染が勇者として自分を取り返しに来ようとしていることを知り、事情を説明しに行きたいと告げるも、「あちらに戻ってしまうつもりかもしれない」と城から出してもらえない。前世もそのケがあったものの、16年の空白によりヤンデレと執着が加速していて監禁されてしまう。 眠るごとに「世界のために魔王と結ばれないでくれ」とさめざめと泣きながら幼馴染の勇者の近況を見せてくる神、記憶を取り戻す以前の魔王に心酔していたためにエリーを亡き者にしようとする魔王の側近に悩まされつつ、隙あらば「二人だけの箱庭で暮らそう、やっぱり世界なんてどうでもいいよね」と極端に走るニクスをなんとか操縦し、ニクスが世界のシステムを変える=新たな神になることで結ばれる道を見出す。 全ての障害を取り払い、ついに結ばれようというときに、魔王城に勇者が乗り込んできたとの報が入り、少しばかりそれは先延ばしになるのだった。
表紙を見る 表紙を閉じる
悪役令嬢エルモ・トルッテは前世の記憶を思い出す。自分は婚約破棄されると。物語の内容ではヒロインには白いトラの姿の精霊獣が付く。悪役令嬢のエルモには黒いトラの姿の精霊獣が付くはずだった、どうしてか物語が変わっていて最大のイベントが無く、婚約破棄の日を迎える。王子に婚約破棄された、エルモは公爵家からも追い出される。トランクケース一つで彼女は見知らぬ国へと旅立つ。着いた先は山間の国サーティーア。エルモはそこで第2の人生をまったり過ごそうとした。王都と近くの街は高くて住めずに近くの小さな村トトールを次の住処に選ぶ。住める家がないか地主を訪れてお化けが出ると言う平屋建てを紹介してもらう。その家を無料で地主に譲ってもらう。しかしその雨の夜。その家に誰かが入ってくる翌朝同じベッドで目覚めて2人。無料で譲ってもらった家は魔法使いグルという青年の家だった。翌朝地主を訪ねるも、エルモをグルのお嫁さんにと嘘をついたと悪びれもなく言われてしまう。エルモは行くところがなく、街で仕事を見つけるまで家に置いて欲しいと頼むと、グルは仕事で薬草摘みにて出る日が多く、家に殆ど居ないからとエルモが住むことを許す。エルモが選んだ仕事とは酒場。そんな所で働くくらいなら俺の手伝いをしろとエルモを連れて帰る。エルモは街ではパン屋の仕事を見つけ、2人はそのまま家で暮らし始める。そして薬草摘みのお手伝いに出かけた森で、白い子トラがエルモに飛びつく。その子はグレと言ってグルは兄弟。仲良く戯れ会う2人。満月の夜。酒盛りをする村人。トトール村に住んでいる村人は獣人の村だと知る。そして、グレとグルが物語に出てくる白いトラの精霊獣と黒いトラの精霊獣だと知る。ヒロインの所為で守護の木が枯れてしまい、彼らは村に住めなくなったと知る。その枯れてしまった木の下で幸せになろうと告白をして結ばれる。幸せが訪れたエルモだったのだけど、パン屋の客としてやってきたサーティーア国の騎士。その1人が学園でヒロインの攻略対象だったアルベルトと出会う。彼はエルモのせいで婚約者に婚約破棄されたと伝える。そして元の国ではエルモを探していると告げられた。それはヒロインの所為。彼女は最大なイベントが起こらず自分が聖女として市民に崇められなくてイラついていた。そして自分でそれを起こしてエルモのせいにと企む。その企みを見事に撃破してエルモとグレは仲良く暮らす。
【プロット】変わり者の将軍は男装姫を娶る

総文字数/2,003

ファンタジー2ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
白蓮国の大将軍である蔡李翔は戦功をたてた褒美として、公主を娶ることになる。しかし、その公主というのが、冷宮送りにされた元皇貴妃の廃妃呉氏の娘で彩慶公主だった。他の公主は平民出身の李翔の元へ嫁ぐことを嫌がったからだ。騙された気持ちになりながらも、彩慶公主の降嫁を渋々了承する李翔だった。 ついに彩慶公主が李翔の元に花嫁としてやってくる日がきた。赤に金糸で刺繍された花嫁衣裳に身を包み、ベールを被った公主の顔は分からない。しかし、ベールをとった公主の顔を見て李翔は驚く。自分の副将である黄彩にそっくりだったからだ。 驚愕しながらもいざ床入りという段階になって、突然暗殺者が襲ってくる。李翔は忍ばせていた短刀で暗殺者と対峙するも逃げられそうになる。しかし、暗殺者は逃げる寸前、矢で射られた。矢を放ったのは彩慶公主だった。さらに公主の元に鷹が舞い降りるのを見て李翔は確信する。公主は黄彩と同一人物だと。鷹は黄彩が飼いならした白耀という鷹だったからだ。彩慶もそれを認めた。 なぜ男装をしてまで従軍していたかを語る彩慶。 彩慶の母は冤罪で廃妃にされたという。陥れたのは呉氏を憎んでいた朱徳妃とその兄朱石燕。石燕にとって呉氏の実家である呉家は政敵だった。 母を陥れた石燕と朱徳妃を許せない彩慶は極秘に彼らの罪を暴くことにした。 しかし、公主という身分は彩慶にとって邪魔だ。返上して動くつもりだったが、父帝は認めなかった。仕方なく身分を隠して男装し従軍したのだ。武を磨くためと情報を集めるには軍に身を置くことは最適だったからだ。 李翔はふと友である白蓮皇国の若き丞相高瑠信が石燕は敵国である紫桜国と通じている疑いがあることを聞いていた。 これも何かの縁と彩慶に協力をすることにしたのだった。 石燕は彩慶が公主として戻ってきたうえ、李翔に嫁いだことを聞き、執拗に狙ってくる。だが、なかなか尻尾を出さない。 丞相である瑠信とも力を合わせて、ついに石燕が敵国と通じている証拠を見つけ出す。 皇帝の御前で石燕を断罪し、失脚させることに成功した。それに伴い、朱徳妃も後宮から追放される。 呉氏は皇貴妃に復位し、後男子を生み皇后となる。 彩慶は李翔と真の夫婦として結ばれた。
【プロット】日の光に風は舞う
霧内杳/著

総文字数/2,371

ファンタジー2ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
世界には国龍と、それに仕える土地神で下龍の蛟がいる。国龍は王の血族にその身を預け、国を治める。国龍を継承するものは二十歳までに番と契りを結ばなければ、その権利を剥奪される。 愛鈴は早くに両親を亡くし、森の奥でひとり機を織って暮らしていた。ほとんどの人間が黒髪のこの地で愛鈴の金髪は珍しく、目立つのが嫌なのもある。その日、愛鈴は結婚の約束をしている蛟の蒼蛟を訪れた帰り、行き倒れていた男、威龍を拾う。威龍は気づくなり、愛鈴に求婚してきた。「極限状態で出会う、日の光のような女」が番だと威龍は託宣を受けたらしい。確かに自分は金髪だが、ただそれだけ。鈍くさい自分は蒼蛟のような人外でなければ、好かれようはずがない。戸惑う愛鈴をよそに、承知してくれるまでは帰れないと威龍は家に居座った。愛鈴は貧しく、困っていたら威龍は目の前に大金を積んで見せた。行き倒れるような男がこんな大金を持っているのは不気味で仕方ないが、気の弱い愛鈴は出て行けと言えない。蒼蛟は龍だというのに威龍にライバル心を燃やしていて、愛鈴には理解できない。あとで威龍は国龍の継承者だと知り納得すると同時に、そんな彼が自分に執着する理由がわからない。いままで二束三文で買い叩かれていた織物は実は上品で、威龍からもっと自信を持てと言われる。その日から背筋を伸ばすように心がけた。ほんの少し視線が上がっただけで、世界が違って見えて気持ちが明るくなった。蒼蛟との結婚に向けて花嫁衣装を作りながら、永遠にできなければいいと願っている自分に気づく。街に買い出しへ行った際、女性と親しげな威龍を見て惨めになった。自分にはあんなに綺麗な黒髪はない。威龍に釣り合うのは金髪の自分ではなく、黒髪の美しい姫だ。威龍への気持ちを断ち切りたくて、愛鈴は蒼蛟へ結婚の前倒しを頼む。婚礼が早まったことを知り、愛鈴は威龍から無理矢理関係を結ぼうとされるが、純血を失って蒼蛟とも威龍とも結婚できなくなっても、威龍の気が済むならいいと思った。けれど威龍はなにもしないまま出ていく。すぐに嵐になり威龍が心配になって探しに行くと、蒼蛟の制御しきれなかった濁流が愛鈴に押し寄せてきた。死を覚悟した愛鈴だったが、威龍と蒼蛟の龍の力によって助けられる。助かった愛鈴は威龍の胸に好きだと飛び込んでいた。蒼蛟は花嫁の父親の気分だと愛鈴を送り出してくれた。愛鈴はこの国初の、金髪の番となった。
表紙を見る 表紙を閉じる
ハルトシュタイン帝国の皇帝ユリウスの娘ユージェニアとして転生した舞音は、誕生してまもなく生命の危機に!? 目が開いたばかりの舞音が最初に見たものは血みどろ姿の青年だった。 どうやら青年は皇帝で舞音の父らしいと周りの人間の会話から分かる。 今まさに父である皇帝に命を刈り取られようとしている舞音の脳裏に突如、映像が視える。 父が女性と男の子を手にかけている映像が……。 『ぎゃあああ~この人女子供を平気で殺してる!?』 「お前、視える能力を持っているな? 皇女は余自ら育てる」 まだ赤子の舞音にそう告げる皇帝だが、何のことかさっぱり分からない舞音はパニック状態だ。 皇帝は舞音に語りかける。 ハルトシュタイン帝国には過去視や未来視ができる『視える能力』、心の声が聴こえる『聴こえる能力』、言葉を現すことによって影響を与える『現す能力』を持つ者がいる。 それらの能力は皇族、皇族に近しい血を持つ者に現れる能力だ。 皇帝ユリウスは聴こえる能力を持っていて、舞音の心を読める。 舞音はユージェニアという名のユリウスの娘で、視える能力を持っていると説明されて、その場で皇太女にされた。 訳が分からないまま、常に皇帝のそばに置かれ教育を施されながら、ユージェニアはすくすくと育っていく。守護聖獣であるヴィルとともに。 ヴィルは狼姿の聖獣だが、その正体はユージェニアの兄の生まれ変わりだった。 6歳の時、友人が欲しいというユージェニアのためにローゼンクランツ公爵家の子息クリストフが招かれた。1歳上のクリストフは話すことができないので、二人は筆談で仲良くなっていった。仲良くなっていくにつれて、次第に互いを意識し合っていく。 ユージェニアが10歳、クリストフが11歳の時に二人の婚約が決まる。 ローゼンクランツ公爵は息子と皇太女の婚約が結ばれたことで、ある企みを思いつく。実はクリストフは『現す能力』の持ち主なのだ。クリストフの能力を使って皇帝を意のままに操り、帝国を自分の思うままにしようと画策する。 しかし、ユージェニアの未来視によってローゼンクランツ公爵の企みは阻止される。 ユリウスが公爵を罠にはめ失脚させる。 娘の願いで公爵は表向き隠居ということで処理される。公爵家は嫡男が継いだ。 ユージェニアが17歳、クリストフが18歳、不機嫌なユリウスの祝福の下、二人は結ばれた。
表紙を見る 表紙を閉じる
人間と竜人の二種族が暮らし、竜王の“全てを視る力”によって平和が保たれているラスタバン王国。 竜星騎士団の紅一点であるジヴルには悩みがあった。 普段は凛々しく振る舞っているが、ジヴルは休日になると友人ロンドベルトの協力の元、可愛くお洒落をして街へ出かける。女性であることを忘れないためにしているのだが、その秘密をドラコと名乗る怪しい男(竜人)に知られてしまったのだ。 「俺はそういうギャップに弱いのだ。ジヴル、私の嫁になってくれ」 「断る!!」 以降、事あるごとにジヴルの前に現れるようになった彼にうんざりしつつも、その度に甘やかされることに戸惑いを隠せない。 いつか聞いてしまった同僚ヴァンの『ジヴルは有り得ない。恋人にするなら女性らしい子』の言葉がジヴルの心を縛りつけていた。 ある日、ドラコから竜王祭に一緒に行こうと誘われる。 『俺のためにお洒落に着飾った君が見たい』 しかしひょんなことからジヴルは彼が竜王ドラコニスであることを知ってしまう。 竜王は代々一定期間中に番(つがい)を見つけなければ、力を失ってしまう。現に力は薄れ始めていた。 それを知ったジヴルは『力を取り戻すために自分を利用していた』と勘違いする。 祭り当日、ロンドベルトと出かけたジヴル。 しかし祭りに乗じて事件が起きる。竜に統治されることをよしとしない一派が行動を起こしたのだ。 事件を鎮めるためジヴルも剣を取る。可憐な美女の剣捌きに誰もが圧倒されるなか、この事件を起こしたのがヴァンと知り、ジヴルは彼と対決する。 しかしピンチに追い込まれ、ウィッグが取れて正体を知られてしまう。 『それは女装のつもりか?』『所詮女は男に勝てない』とヴァンに嘲笑われ斬られる寸前、駆け付けたドラコに助けられる。 『彼女は可憐な一輪の花』『大地に深く根を張り咲いているから彼女は強いのだ』と言うドラコの言葉に励まされ、ジヴルはヴァンに勝利する。 事件が収束に向かう中、民衆の前で『女性が率いる騎士団』を結成することをドラコは宣言する。ジヴルのおかげで近年騎士を目指したいという女性が多いらしい。その騎士団をジヴルに率いて欲しい、そして自分と番い傍にいて欲しいと彼は告白する。 龍王の力が薄れる一定期間とは恋をしているあいだのことだった。 『心から君を愛している』 ジヴルは彼の告白を受け入れ、一年後『華竜騎士団』を率いる竜妃が誕生した。
失恋つづきの少女は神様とかくりよを救う!

総文字数/1,823

ファンタジー2ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
時代は大正時代。 稲荷神・弧之善に運命をいたずらされた紫月は、どうしても恋が実らない少女。 告白するよりも前に恋が破れてしまう為、想いを告白すらしたことがない。 ある日、通りすがりの祠に恋が実りますようにと願いを掛けると、見知らぬ青年が現れた。 青年は自分を神だといい、紫月にいきなり土下座した。 神・弧之善は、紫月の魂に惹かれてしまい、紫月の恋路を邪魔してきたのだ。 怒り心頭の紫月に、自分を好きになってくれないかと望む弧之善。 男性とお付き合いをしたことがない紫月は、弧之善とお試しで付き合ってみる。 お試しとはいえ自分の崇拝する弧之善が人間ごときと付き合うのを許せない葉子は紫月に嫌がらせをするが、紫月はその嫌がらせのフォローで逆に弧之善の良いところを知る。 一方、紫月に想いを寄せるあまり、市井の願いを聞けなくなった弧之善は、人々から見放されその信仰心を失わせていた。 信仰心がなければ神として存在できない。 折しも文明開化によって、神あやかしが信じられなくなった世の中で、まずは神あやかし全般が存在することを証明しようと働きかける紫月。 その案に、弧之善の上司である夜御祖が頷く。 弧之善の臣下である煌や瑛、葉子の協力を得て、数々の自然災害の時に神やあやかしが『姿を現して』その災害を阻止、そして新年が開けた初詣のその時に、居るだけ全ての神あやかしが参拝に来ていた大勢の人間にその姿を見せて、実在することを知らしめる。 低級のあやかしが人間に姿を見れるようにするために煌や瑛、それに葉子は変化の為の術具を用意した。 紫月の案が成功し、紫月は夜御祖から「神に仕えるもの=神子」として地位を与えられる。 地区の神々にとっても、ただの人間と神である弧之善との婚姻は認められなかったが、御子となった紫月と弧之善との婚姻は了承できるものだった。 前向きに交際を再開する紫月と弧之善。 蕩けるほど好いてくれる弧之善の愛情に照れくさく、恥ずかしい思いをしつつも、漸く自分を愛してくれる存在が現れて、紫月も弧之善を受け入れ始める。 そんな時に、煌から好意を伝えられて、動揺する紫月。 そして、紫月の困惑を見透かしたように、弧之善は紫月から一歩引く。 それが紫月の弧之善への気持ちを自覚するきっかけとなった。 紫月は初めて男性に告白し、そして弧之善に受け入れられる。 煌は温かく見守ってくれた。
妖の木漏れ日カフェ
佐倉苺/著

総文字数/95,289

ファンタジー196ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ある時、ふと井戸の中を覗いたら吸い込まれてついた先は妖の街。 そこで、カフェを営む妖にお世話になることに。 そこで過ごしていると耳に入ってくるこの街と人間に関する噂。 自分がいると街が滅びてしまう……?
転生悪役令嬢のお目付役

総文字数/19,790

ファンタジー47ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
恋愛攻略ゲーム 『アルゼンタム王国〜麗しの王子たち〜』 まさか自分が、その中に入れるだなんて *** 篠崎 茉莉香 しのさき まりか 23歳 グラフィス家公爵令嬢 ジュリアン・エヴィ・グラフィス 柏木 大雅  かしわぎ たいが 25歳  篠崎の同僚で 転生した篠崎のお目付役を言い渡される 篠崎さんが転生を希望するのは 百歩譲るとして よりによって悪役令嬢を希望するなんて そして どうしてお目付役が王子様なんだよ! フィリップ・オリヴァー・ブランシェット アルゼンタム王国 王位 第一継承者 フィリップ王子 *** 言いたい放題の悪役令嬢に いつもスカッとしていたけれど 思っていたよりも 好き勝手に振る舞えない なによりフィリップ王子にどんなに惹かれても 悪役令嬢とは結ばれないのが ゲーム上でのハッピーエンド 胸が苦しいのは、私がジュリアン嬢だから? それとも……
表紙を見る 表紙を閉じる
悪役令嬢に転生したことに気が付いた瞬間 破滅フラグを回避するために「令嬢」をやめようと決意。 「令息」になってしまえば、悪役令嬢破滅フラグは無くなるはず! 念のため、攻略対象には近づかないようにもすれば完璧。 って、なんでだ!どうして、お前、ココにいるんだっ! 近づくな!寄るな!むがーっ!
pagetop