20X0年代の日本は、アメリカ社会のように二極化していた。
富める者と貧する者は、それぞれの道から外れることなく生涯を送る。
下層階級を抜け出して上にのし上がる道……。
その者が女なら、古典的な手段を用いるより他ない。そう、「玉の輿に乗る」のである。
東京都下の町に、エグゼクティブとの結婚を目指す女子の学校法人があった。
その名も「カメリア女学園」だ。
そこでは全国から選りすぐられたうら若き女子たちが、日夜「理想の花嫁」になるべく努力している。
これは、近未来を舞台にした「空想科学小説」ならぬ「空想社会学小説」である。
さて、淑女の園に学ぶ乙女たちの運命や如何に?
※オムニバス形式です。


第一章:「三角関係」
三十路を前にしたエリートOLが若手歯科医師にふられた。彼女から彼を奪ったのは、謎の花嫁学校に通う小娘だった。怒ったOLは娘の身辺を調査。どこか怪しげな香りのする学園と、そこでやや前時代的な教育を受ける女子学生の実態が見えてくる。

第二章:「優等生」
花嫁女学校の異名を持つ私立法人「カメリア女学園」の首席の物語。彼女は学園の取り持ちで若手イケメン医師と見合いをするが、優等生ならではの職業意識に目覚め、美味しい話に飛びつくことができない。二人はお互いに相性はいいのだが。

第三章:「崖っぷちの娘」
花園に咲くアザミ。選りすぐりの女子が集められた花嫁学校にあるまじき容姿の劣等生の物語。彼女は短大を出ても結婚相手が見つからず専攻科に進んだ。最近良い縁談がまとまったいやみなルームメイトに馬鹿にされながらも、彼女は身の振り先を模索する。

第四章:「虹の彼方に」
優等生のルームメイトの話。美肌自慢だがどこかつかみどころのない彼女は、学園の取り持ちで老舗呉服屋の御曹司と縁談がまとまった。彼女がその縁談を引き受けた理由とは……。

第五章:「伝説の女」
志半ばで学園を中退してしまった女子の物語。不遇ゆえ玉の輿ルートを外れてしまった学生は、学園の在学生たちの間で「学園伝説」として語られる。シングルマザーとなった彼女が進んだ、同級生とは異なる女の花道とは。

第六章:「なんてったってアイドルになりたい女」
タイトルそのままのストーリー

おまけ:「世界の大団円」


2018.9.5 すみません。第一章の一部の不具合を修正しました。

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